2024年から始まった新NISAでは、従来のつみたてNISAが「つみたて投資枠」に、一般NISAが「成長投資枠」に変更され、これらの枠を併用することが可能となった。
新NISAの「つみたて投資枠」は、旧つみたてNISAと同様、投資信託積立専用の口座となっている。
金融庁が「長期の資産形成に向いている」と認めた商品が厳選されており、長期間かけてコツコツ資産形成をするのにぴったりだ。
そこで本記事では、新NISAの「つみたて投資枠」で資産形成をスタートしたい人に向けて、おすすめの証券口座をランキング形式で紹介する。
失敗しない口座開設先の選び方や積み立てるべき金額、投資でどれくらい利益が出るのかについても説明するため、参考にしてほしい。
- 新NISAつみたて投資枠で失敗しない口座開設先の選び方
- 新NISAつみたて投資枠をスタートするのにおすすめの証券会社
新NISAのつみたて投資枠で失敗しない口座開設先の選び方
新NISAの口座は1人1つしか持てないため、どの金融機関で開設するか慎重に検討する必要がある。
新NISAのつみたて投資枠で資産形成する場合、以下4つの点に注目して証券会社を選ぶのがおすすめだ。
①取扱銘柄数
口座を開設する際は、新NISAのつみたて投資枠での取扱銘柄が豊富な金融機関を選ぶのがおすすめだ。
金融機関によって新NISAつみたて投資枠で購入できる銘柄数は異なるが、ネット証券であれば200銘柄以上取り扱っている場合が多い。
全世界に分散投資が可能な「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの人気銘柄も選択できる。
金融機関の種類 | 金融機関 | 投資信託の取扱数(つみたて投資枠) |
---|---|---|
ネット証券 | SBI証券 | 234銘柄 |
マネックス証券 | 232銘柄 | |
auカブコム証券 | 234銘柄 | |
楽天証券 | 236銘柄 | |
松井証券 | 240銘柄 | |
対面証券 | 野村證券 | 19銘柄 |
大和証券 | 36銘柄 | |
銀行 | みずほ銀行 | 10銘柄 |
②取引のしやすさ
PRESIDENT Growth アフィリエイト記事制作チームでは、20代から60代の利用者を対象に口コミ調査を実施し、各ネット証券の「取引のしやすさ」を点数化した。
収集方法 | クラウドワークスの登録者に対するアンケート |
---|---|
収集期間 | 2024年6月 |
回答者総数 | 32名(のべ人数)※有効回答者数 |
年代 | 20代〜60代 |
大手ネット証券5社の取引のしやすさに関する口コミの評価点数は次のとおりだ。
1位:楽天証券 | ★★★★☆ 4.06点 |
---|---|
2位:マネックス証券、松井証券 | ★★★★☆ 4.00点 |
4位:SBI証券 | ★★★★☆ 3.80点 |
5位:auカブコム証券 | ★★★★☆ 3.60点 |
高得点を獲得した楽天証券やマネックス証券では、「画面が見やすくて操作方法も簡単、初心者にも分かりやすい」(楽天証券)、「デザイン性が良く、迷わずに取引できる」(マネックス証券)といった口コミが見られた。
ただし、アプリやWebサイトの使いやすさは主観的な部分もある。口コミを参考に、実際にアプリやWebサイトを確認し、使いやすいと感じる証券会社を選ぶとよいだろう。
③クレカ積立のポイント還元率
新NISAのつみたて投資枠では、クレカ積立をすることでポイント還元を受けられるケースがある。
クレジットカード決済で投資信託を積立買付すること。証券会社によって対応しているクレジットカードの種類や、貯められるポイントの種類、ポイント還元率が異なる。
クレカ積立なら毎月自動で決済できるので、証券口座へ入金する手間を省けるメリットもある。
クレカ積立が利用できる証券会社や、各社のクレカ積立に対応しているクレジットカード、貯められるポイント、ポイント還元率は次のとおりだ。
証券会社 | 対応クレジットカード | 貯められるポイント | ポイント還元率 | 月3万円積立した場合の年間獲得ポイント |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 三井住友カード(NL) | Vポイント | 年間カード利用額10万円未満:0%(※1) 年間カード利用額10万円以上:0.5%(※1) |
1,800ポイント(※3) |
マネックス証券 | dカード | dポイント | 積立額月5万円以下の部分:1.1% 積立額月5万円超~7万円以下の部分:0.6% 積立額月7万円超の部分:0.2% |
3,960ポイント |
auカブコム証券 | au PAY カード | Pontaポイント | 1.0% | 3,600ポイント |
楽天証券 | 楽天カード | 楽天ポイント | 0.5%(※2) | 1,800ポイント |
証券会社 | 対応クレジットカード | 貯められるポイント | ポイント還元率 | 月3万円積立した場合の年間獲得ポイント |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 三井住友カードゴールド(NL) | Vポイント | 年間カード利用額10万円未満:0%(※1) 年間カード利用額10万円以上:0.75%(※1) 年間カード利用額100万円以上:1.0%(※1) |
3,600ポイント(※3) |
マネックス証券 | dカード GOLD | dポイント | 1.1% | 3,960ポイント |
auカブコム証券 | au PAY ゴールドカード | Pontaポイント | 1.0% | 3,600ポイント |
楽天証券 | 楽天ゴールドカード | 楽天ポイント | 0.75%(※2) | 2,700ポイント |
基本的には年会費無料の一般カードを使ったクレカ積立でポイント還元率が高い証券会社を選ぶのがおすすめだ。
ただし、カードの種類によっては年会費有料カードをクレカ積立に利用するとポイント還元率が高くなるため、すでに年会費有料カードを保有している場合はそのカードがネット証券のクレカ積立に対応しているかを確認しよう。
保有するカードがクレカ積立に対応していない場合や、他によりポイント還元率が高い組み合わせがあった場合は、新たにカードを発行するとよいだろう。
④投資信託の保有で貯まるポイントの還元率
証券会社によっては、保有している投資信託の残高に応じてポイントを貯められるケースがある。
ただし、対象銘柄や貯められるポイントの種類は証券会社によって異なる。同じ証券会社でも銘柄によってポイント還元率は異なっている。
ここでは、保有して貯められるポイントの種類や還元率を証券会社別に比較した。
例に挙げたのは、投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。
いずれもコストが低く、直近の運用成績が良いことから人気の商品だ。
証券会社 | 貯められるポイント | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の保有によるポイント還元率 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の保有によるポイント還元率 |
---|---|---|---|
SBI証券 | Vポイント Pontaポイント dポイント JALマイル PayPayポイント |
年率0.0175% | 年率0.0326% |
マネックス証券 | マネックスポイント(※1) | 年率0.0175% | 年率0.03% |
auカブコム証券 | Pontaポイント | 年率0.005% | 年率0.005% |
楽天証券 | 楽天ポイント | -(年率0.017%)(※2) | -(年率0.028%)(※3) |
松井証券 | 松井証券ポイント | 年率0.0175% | 年率0.0326% |
投資信託の保有で貯められるポイントは、投資信託の保有残高とともに増加する。
例えば、同じ投資信託を毎月3万円ずつ積み立てた場合を考えてみよう。
SBI証券やマネックス証券、松井証券で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を1年間積み立てた場合、貯められるポイント数は28ポイントだ。
同じ銘柄の積立投資を10年以上続けるとどうなるだろう。
投資信託の値動きを考慮せず、現在のポイント還元率が続くとしたら、貯められるポイント数は10年間で約3,100ポイント、20年間で約1万2,500ポイント、30年間で約2万8,300ポイントとなる。
もちろん各社のポイント還元率は今後改定される可能性もある。
現段階では、投資信託の保有残高が高額になる可能性があるなら、投資信託残高に対するポイントの還元率が高いSBI証券やマネックス証券、松井証券での口座開設を検討するとよいだろう。
新NISAつみたて投資枠のおすすめ口座ランキング
ここまでに紹介した4つの選び方を踏まえて、新NISAつみたて投資枠のおすすめネット証券5社をランキング形式で紹介する。
それぞれの項目は、収集した口コミと定量的な評価を組み合わせて算出した。(ランキングに関する詳細はこちら)
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
証券会社 | |||||
総合評価 | ★★★★☆ 4.42点 |
★★★★☆ 4.41点 |
★★★★☆ 4.37点 |
★★★★☆ 4.35点 |
★★★★☆ 3.76点 |
特徴 | 業界最大手で人気!迷ったらココ! | ポイント還元率が高い&ツールが使いやすい | 月6.2万円以上クレカ積立すると高還元!auサービスと好相性 | 楽天サービスとの相性◎取引のしやすさに定評あり | 電話で手厚いサポートが受けられる |
取扱商品の充実度 | ◯ ★★★★★ 4.87点 |
△ ★★★★★ 4.82点 |
△ ★★★★★ 4.79点 |
△ ★★★★★ 4.82点 |
◎ ★★★★★ 4.91点 |
取引のしやすさ | △ ★★★★☆ 3.80点 |
◯ ★★★★☆ 4.00点 |
△ ★★★★☆ 3.60点 |
◎ ★★★★☆ 4.06点 |
◯ ★★★★☆ 4.00点 |
クレカ積立の満足度 | △ ★★★★☆ 3.67点 |
◯ ★★★★☆ 4.07点 |
◎ ★★★★★ 4.58点 |
△ ★★★☆☆ 3.49点 |
✕ ★☆☆☆☆ 1.00点 |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ◎ ★★★★★ 5.00点 |
◯ ★★★★★ 4.84点 |
△ ★★☆☆☆ 1.88点 |
△ ★★★★★ 4.66点 |
◎ ★★★★★ 5.00点 |
公式サイト |
以下で、各ネット証券の特徴を詳しく見ていこう。
1位:業界最大手、総合力が高い「SBI証券」
総合評価 | ★★★★☆ 4.42点 |
---|---|
取扱商品の充実度(取扱銘柄数) | ★★★★★ 4.87点(234銘柄) |
取引のしやすさ | ★★★★☆ 3.80点 |
クレカ積立の満足度 | ★★★★☆ 3.67点 |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(一般カード年間50万円利用) | 1,800ポイント |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(ゴールドカード年間50万円利用) | 2,700ポイント |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ★★★★★ 5.00点 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投信残高ポイント | 年率0.0175% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の投信残高ポイント | 年率0.0326% |
投資初心者でどこに口座開設したらよいか分からないという人にはまず、業界最大手のSBI証券をおすすめする。
SBI証券は国内で初めてグループの証券総合口座数が1,200万口座を突破した証券会社で、総合力の高さが魅力だ。
投資にこだわりがない初心者は、まずSBI証券を選んでおけば、口座選びで失敗することはないだろう。
SBI証券の中でも特に評価が高い項目は「取扱商品の充実度」「投資信託の保有残高で貯まるポイント」だ。
SBI証券は、新NISAつみたて投資枠での取扱銘柄数が松井証券、楽天証券に次いで3番目に多いことに加え、人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の保有残高に対してもらえるポイント還元率も松井証券やマネックス証券と並んで業界1位だ。
また、投資信託の保有でもらえるポイントを5つの中から選べることもSBI証券の魅力である。
証券会社 | もらえるポイント |
---|---|
SBI証券 | Vポイント Pontaポイント dポイント JALマイル PayPayポイント |
マネックス証券 | マネックスポイント(※1) |
auカブコム証券 | Pontaポイント |
楽天証券 | 楽天ポイント |
松井証券 | 松井証券ポイント |
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントの中に普段使いしているポイントがある人は、SBI証券での新NISA口座開設を検討しよう。
さらに、SBI証券では投資信託の積立頻度(クレカ積立除く)を「毎日」や「毎月」以外にも「毎週」や「隔月」などさまざま設定できる。
証券会社 | 投資信託積立の積立頻度 |
---|---|
SBI証券 | 毎日、毎週、毎月、複数日、隔月 |
マネックス証券 | 毎日、毎月 |
auカブコム証券 | 毎月 |
楽天証券 | 毎日、毎月 |
松井証券 | 毎日、毎週、毎月 |
また、SBI証券のクレカ積立は「三井住友カード(NL)」や「Oliveフレキシブルペイ」、「三井住友カード ビジネスオーナーズ」など、三井住友カードが発行するさまざまなクレジットカードに対応している。これらのカードから自分に合う1枚を見つけたらSBI証券でクレカ積立を始めよう。
SBI証券の短所としては、「取引のしやすさ」に関する口コミ評価点数が低いことが挙げられる。
SBI証券の「取引のしやすさ」に関する低評価の口コミ
20代 | その他 | NISA利用歴:半年~1年
満足度
3
ネット上のレビューやYoutubeの紹介でもよく言われているのですが、ホームページでの積み立て設定などの手続きがとても分かりづらいです。どこから設定画面に行けるのかしばらくサイトを触ってみても分からず、手順をネットで調べる羽目になりました。
40代 | 女性 | NISA利用歴:3カ月~半年
満足度
2
最初の頃は、画面の見づらさは感じました。取引ツールも使いにくいです。慣れれば良いのですが、いまだに迷ってしまうことがあります。損益状況を確認するだけならばログインすればすぐに見えるので問題なく使えると思います。
低評価の口コミでは、「Webサイトが見づらく操作しづらい」といったものが一部みられる。
ただし、SBI証券は2024年7月から12月にかけてWebサイトのリニューアルを行うことを公式サイトで発表しており、今後はWebサイトの使いづらさが解消される可能性がある。
さらに、SBI証券は積立投資専用の「かんたん積立アプリ」を提供しており、かんたん積立アプリに関しては画面が見やすく、操作性も良いと高評価だ。アプリを使えば唯一の欠点もカバーできるため、SBI証券はマイナス点がほとんどない金融機関といえるだろう。
SBI証券の取引のしやすさに関する高評価の口コミ
20代 | 女性 | NISA利用歴:半年~1年
満足度
5
アプリを開けるとすぐに増加率と、増えた金額が見られて簡潔でとても見やすいです。表や、ファンドごとの金額も一覧で見られて、またアプリのホームから移動するだけですぐに購入できてパソコンなど機械操作が苦手な人でも簡単で使いやすいと思います。
30代 | 男性 | NISA利用歴:3カ月~半年
満足度
5
(スマホアプリでは)MY資産や現状の取引状況などがすぐに分かる。また運用商品を変えたい場合でもすぐに変えられる利便性がある。ホーム画面も雑多な感じはなく、それでいてどう操作していいかが感覚的に分かる。評価損益額もすぐに分かるし要望はこれ以上ない。
\業界最大手、総合力の高さが魅力/
2位:ポイント還元率が高い「マネックス証券」
総合評価 | ★★★★☆ 4.41点 |
---|---|
取扱商品の充実度(取扱銘柄数) | ★★★★★ 4.82点(232銘柄) |
取引のしやすさ | ★★★★☆ 4.00点 |
クレカ積立の満足度 | ★★★★☆ 4.07点 |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(一般カード年間50万円利用) | 3,960ポイント |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(ゴールドカード年間50万円利用) | 3,960ポイント |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ★★★★★ 4.84点 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投信残高ポイント | 年率0.0175% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の投信残高ポイント | 年率0.03% |
SBI証券と0.01点の僅差で2位となったのはマネックス証券だ。マネックス証券は、ポイント還元率の高さや取引ツールの使いやすさを重視する人におすすめの証券会社だ。
クレカ積立のポイント還元率は、年会費無料のクレジットカードで最大1.1%となっており、ネット証券大手5社の中でもっとも高い。
また、2024年7月5日よりクレカ積立で利用できるクレジットカードに「dカード」が加わった。dカード GOLDなら、積立金額に関わらず1.1%のポイント還元を受けられる。
毎月の積立金額 | ポイント還元率 |
---|---|
5万円以下 | 1.1% |
5万円超過~7万円以下 | 0.6% |
7万円超過~10万円以下 | 0.2% |
毎月の積立金額 | 課税口座のポイント還元率 | NISA口座のポイント還元率 |
---|---|---|
5万円以下 | 1.1% | 1.1% |
5万円超過~7万円以下 | 0.6% | 1.1% |
7万円超過~10万円以下 | 0.2% | 1.1% |
さらに、マネックス証券は取引のしやすさに関する口コミ評価点数も大手ネット証券で楽天証券に次いで高い。
マネックス証券の取引のしやすさに関する口コミ
30代 | 男性 | NISA利用歴:3ヵ月~半年
満足度
5
今所持している株の時価などがパッとすぐに出てきて非常に分かりやすく助かっています。取引もしやすく重宝しています。マネックス証券は株式投資初心者に使ってほしいと思います。操作が複雑だと途中で嫌になることがあると思いますがそれがないです。
30代 | 女性 | NISA利用歴:1年~2年
満足度
5
個人的に、他の業者と比べてPCブラウザで提供されているサイトサービスのデザインはもっとも優れていると感じています。特に、直感的に分かりやすいデザインやレイアウトがとても優れていて、初心者にも使いやすく徹底されている点も評価したい。
40代 | 女性 | NISA利用歴:1ヵ月未満
満足度
4
比較的、迷うことなく操作ができているし、分かりやすかったと思います。ただ、銘柄が多すぎて、何を選んでいいか迷いましたが、銘柄の説明もあり、良かったと思います。それを見て理解できない時は、ネットで調べることもできましたので、特に大変だとは思いませんでした。
40代 | 女性 | NISA利用歴:5年以上
満足度
4
毎日のチェックはスマホで取引口座の確認をすることが多いです。ログインするだけで毎日どの程度上がっているか一目で分かります。ただ、取引をする時はスマホよりパソコンの方がチャートなど見やすいのでパソコンでするようにしています。
マネックス証券が提供する「マネックス証券アプリ」では、投資信託の売買や入出金はもちろん、セミナーやキャンペーン情報の確認もできる。
その他の取引ツールについてもデザイン性が良く、迷うことなく操作できると評判だ。
ポイント還元率を重視する人、ストレスなく取引をしたい人にはマネックス証券がおすすめだ。
\ポイント還元率を重視するなら/
3位:月6.2万円以上クレカ積立するなら「auカブコム証券」
総合評価 | ★★★★☆ 4.37点 |
---|---|
取扱商品の充実度(取扱銘柄数) | ★★★★★ 4.79点(234銘柄) |
取引のしやすさ | ★★★★☆ 3.60点 |
クレカ積立の満足度 | ★★★★★ 4.58点 |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(一般カード年間50万円利用) | 3,600ポイント |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(ゴールドカード年間50万円利用) | 3,600ポイント |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ★★☆☆☆ 1.88点 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投信残高ポイント | 年率0.005% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の投信残高ポイント | 年率0.005% |
3位のauカブコム証券は、auユーザーや毎月6万2,200円以上クレカ積立を行う人におすすめの証券会社だ。
auカブコム証券では、年会費無料のクレジットカード「au PAY カード」を使ってクレカ積立をすると、毎月の積立金額に関わらず1%のポイント還元を受けられる。
auカブコム証券とマネックス証券のクレカ積立で貯められるポイント数を比較すると、積立金額が少ないうちはマネックス証券のほうが多くなる。ところが、積立金額が月6万2,200円を超えるとauカブコム証券が上回る。
毎月の積立金額 | auカブコム証券×au PAY カード | マネックス証券×マネックスカード・dカード(※) |
---|---|---|
6万2,000円 | 620ポイント | 622ポイント |
6万2,100円 | 621ポイント | 622ポイント |
6万2,200円 | 622ポイント | 622ポイント |
6万2,300円 | 623ポイント | 622ポイント |
6万3,000円 | 630ポイント | 628ポイント |
ただし、auカブコム証券は取引のしやすさに関する口コミ評価点数が大手ネット証券でもっとも低いという欠点がある。
auカブコム証券の取引のしやすさに関する低評価の口コミ
20代 | 女性 | NISA利用歴:2年~3年
満足度
3
アプリから簡単に投資金額の変更や商品の変更、引き落とし日の変更が簡単にできる。チャートはとても見づらく、チャート分析するには適していない。しかし、つみたてNISAのような長期投資では細かい分析ができなくても問題ないと思う。
20代 | 男性 | NISA利用歴:1カ月~3カ月
満足度
2
操作性の点においてどうやって購入してよいかよく分かりませんでした。SBI証券などの操作方法の動画をYouTubeとかでよくみかけましたが、auカブコム証券はあまり動画がなく最新版なのか分からない動画が多く操作方法は苦戦しました。
チャートが見づらいことや操作方法の説明動画が少ないことなどが、低評価の要因となっている。
ただし、新NISAのつみたて投資枠で行うのは「積立投資」のみのため、チャートを見る機会や頻繁に操作をすることはない。また、「慣れてくると使いやすい」「資産状況の確認などは分かりやすい」という口コミもある。
新NISAのつみたて投資枠をメインに取引する人は、auカブコム証券で口座開設をしてもいいだろう。
auカブコム証券の取引のしやすさに関する高評価の口コミ
30代 | 男性 | NISA利用歴:半年~1年
満足度
5
主にMacを活用しています。最初はどこにどんな項目があるのか探しましたが慣れてくると使いやすいと感じています。取引もしやすいですし、携帯からでも資産状況の確認ができるので総合的に便利だと思いますし、好印象です。
30代 | 男性 | NISA利用歴:半年~1年
満足度
4
始めたての頃はどういう風に操作していけばいいのか分からない状態からのスタートでしたが、操作をしていくうちに使い方が分かってきたりNISAの仕組みが分かってきたりしていきました。操作をしていく中で特に難しいことはないので初心者でも問題ないと思いました。
\高額で積み立てるなら/
4位:楽天サービスとの相性抜群「楽天証券」
総合評価 | ★★★★☆ 4.35点 |
---|---|
取扱商品の充実度(取扱銘柄数) | ★★★★★ 4.82点(237銘柄) |
取引のしやすさ | ★★★★☆ 4.06点 |
クレカ積立の満足度 | ★★★☆☆ 3.49点 |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(一般カード年間50万円利用) | 1,800ポイント |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(ゴールドカード年間50万円利用) | 2,700ポイント(※1) |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ★★★★★ 4.66点 |
投信残高ポイント(楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド) | 年率0.017% |
投信残高ポイント(楽天・S&P500インデックス・ファンド) | 年率0.028% |
4位の楽天証券は楽天サービス利用者に人気のネット証券だ。楽天サービスと連携することによって得られるメリットが多く、口コミアンケートに回答したユーザーの8割以上が楽天会員だった。
楽天証券は、楽天カードで積立投資ができ、クレカ積立や投資信託の保有で楽天ポイントを貯められる唯一の証券会社だ。
また、楽天銀行と証券口座を連携させる「マネーブリッジ」の登録をして月3万円以上の投資信託買付(1ポイント以上のポイント投資が必要)をすると、楽天市場での買い物における獲得ポイントが+0.5倍になる。
また、楽天証券は取引画面が見やすく、初心者でも簡単に操作ができることから「取引のしやすさ」でもっとも高い評価点を獲得している。
楽天証券の取引のしやすさに関する口コミ
30代 | 男性 | NISA利用歴:3カ月~半年
満足度
5
証券口座の開設および実際に取引を行うのは初めてだったのですが、実際に取引が確定するまでの操作がシンプルだったので、分かりやすかったです。また、分からないことがある場合は問題別に細かくQ&Aページに操作手順が記載されているため、この点も使いやすいポイントでした。
20代 | 女性 | NISA利用歴:3年~4年
満足度
5
楽天証券は画面が見やすくて操作方法も簡単、初心者にも分かりやすいのが高評価です。楽天証券から楽天銀行や楽天カード、楽天市場まですぐ移動できる点も魅力的です。楽天証券の画面では随時『チャットで問い合わせ』のバナーも表示されるので疑問点もすぐ解決できます。
30代 | 女性 | NISA利用歴:1カ月~3カ月
満足度
4
取引画面が見やすく、現時点で保有している投資信託の保有数から評価額のチェックまでが簡単にできるため、売買もしやすい表示になっている。タブレットとスマホで利用しているが、画面表示のシンプルさや操作性のよさの面で言えば、スマホの方が使いやすい。
20代 | 男性 | NISA利用歴:2年~3年
満足度
4
取引や積立設定は基本的にPCで行っています。PC用のホームページは比較的見やすくて分かりやすいです。登録して初めて操作する時も特に困ることはなく直感的に操作できました。スマホアプリもありますが、個別株の取引はできるらしいですが、投資信託は非対応のようです。
ただし、楽天証券のスマホアプリは投資信託の取引ができない点には注意しよう。
また、楽天証券は人気の投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」・「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じ指数に連動するオリジナルの投資信託を取り扱っている点にも注目だ。
それぞれの投資信託の比較表は次のとおりだ。
項目 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
---|---|---|
連動する指標 | MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス (円換算ベース) | MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス (円換算ベース) |
信託報酬 | 年率0.05775% | 年率0.0561% |
純資産額 | 3兆9,835億円 | 1,766億円 |
項目 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|---|
連動する指標 | S&P500インデックス (円換算ベース) | S&P500インデックス (円換算ベース) |
信託報酬 | 年率0.09372% | 年率0.077% |
純資産額 | 5兆2,393億円 | 2,383億円 |
投資信託保有中に発生する信託報酬と呼ばれるコストは楽天オリジナルの投資信託「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」「楽天・S&P500インデックス・ファンド」のほうが低い。
楽天証券の新NISAつみたて投資枠で運用を始める場合は、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」への投資も検討しよう。
\楽天のサービスを使っているなら/
5位:丁寧なサポート受けたい人におすすめ「松井証券」
総合評価 | ★★★★☆ 3.76点 |
---|---|
取扱商品の充実度(取扱銘柄数) | ★★★★★★ 4.91点(240銘柄) |
取引のしやすさ | ★★★★☆ 4.00点 |
クレカ積立の満足度 | ★☆☆☆☆ 1.00点 |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(一般カード年間50万円利用) | - |
月3万円のクレカ積立でもらえるポイント(ゴールドカード年間50万円利用) | - |
投資信託の保有残高で貯まるポイント | ★★★★★ 5.00点 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投信残高ポイント | 年率0.0175% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の投信残高ポイント | 年率0.0326% |
5位の松井証券は丁寧なサポートを受けたい人におすすめの証券会社だ。
松井証券はサポート体制が充実しており、ヘルプデスク協会主催の「2023年度問合せ窓口格付け(証券業界)」において、「電話窓口」と「サポートポータル(Web)」の両部門で最高評価の「三つ星」を13年連続で獲得している。
ネット証券で両部門での「三つ星」獲得が13年間続いているのは松井証券のみだ。
さらに、「NISAサポートダイヤル」があり、新NISAの制度に関する質問や口座の開設方法、銘柄の探し方、取引タイミングなどを電話で専門のスタッフへ相談できる。
また、松井証券は取引のしやすさに関する口コミ評価点数も高く、楽天証券に次いでマネックス証券と同率2位にランクインしている。
松井証券の取引のしやすさに関する口コミ
40代 | 男性 | NISA利用歴:3年~4年
満足度
5
取引する媒体は主にスマホが多いのですが画面も見やすく、とても分かりやすいので注文スピードはかなりスムーズに操作できていると思います。画面のチャートも見やすく、自分が分かりやすいようにカスタマイズすることもできます。
30代 | 男性 | NISA利用歴:3年~4年
満足度
4
特別なことをしなくても、数クリック繰り返すだけで積立設定もできるし実際の購入もできるからです。上述した通り画面も非常に見やすいので利用していて迷うことはないし、取引は非常にスムーズにしていけると感じています。
30代 | 女性 | NISA利用歴:1年~2年
満足度
4
「松井証券投信アプリ」という専用のアプリがあるのですが、これが結構使い勝手が良いです。AI機能性を兼ね揃えたロボアドバイザーが、自分の求める投資スタイルに合った投資先分配のアドバイスをしてくれるので初めてNISAを始める時でも分かりやすく選べました。アプリの操作性もかなりシンプルで、家計簿や出費管理のように投資先を確認したり調整したりできます。
30代 | 女性 | NISA利用歴:半年~1年
満足度
3
投資信託と個別株それぞれやっているが、アプリが分かれてため確認するためにはそれぞれをいちいち立ち上げないといけない。1つのアプリでどちらも気軽に見られるようになったら便利だと思う。画面の中身自体は見やすい。
「松井証券投信アプリ」という投資信託の提案から購入、運用メンテナンスまでさまざまな機能をそなえたスマホアプリがあり、操作性も高いと人気だ。
松井証券は2024年8月現在クレカ積立に対応していないが、JCBカードを使ったクレカ積立が2025年以降可能になる見込みだ。(参考:JCBプレスリリース)
クレカ積立に関する点数が低いため総合評価は5位となっているが、クレカ積立がスタートすると順位が大幅にアップする可能性がある。
\サポート体制が充実/
新NISAつみたて投資枠に関してよくある質問
- 積立金額はいくらがいい?
- 新NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)の積立金額は、目標金額を設定し、手元資金から生活に必要な資金を除いた余剰資金の範囲で決めるとよい。ただし、つみたて投資枠の上限金額は年間120万円までとなっている。
投資信託積立を続けた場合の資産評価額をシミュレーションしたのが以下の表だ。運用利回りは年率3%に設定している。■月積立金額別の資産評価額シミュレーション(年率3%で運用した場合) 金額 5年後 10年後 20年後 30年後 月1万円 65万円(60万円) 140万円(120万円) 328万円(240万円) 583万円(360万円) 月3万円 194万円(180万円) 419万円(360万円) 985万円(720万円) 1,748万円(1,080万円) 月5万円 323万円(300万円) 699万円(600万円) 1,642万円(1,200万円) 2,914万円(1,800万円) 月10万円 646万円(600万円) 1,397万円(1,200万円) 3,283万円(2,400万円) 5,827万円(3,600万円)
運用利回りについて補足すると、日本人の年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2001年4月〜2024年度第1四半期までの平均利益率は年率+ 4.47%だ。リスクを抑えた運用をしているGPIFですら年率4%以上の利益を出している。今回のシミュレーションで採用した「利回り3%」はある程度、現実的な数字だといえる。
- 新NISAの銘柄はいくつ買うのがいい?
- ハイリターンを狙う商品を除いて、投資信託は多数の銘柄に分散投資をしているので、1本で構わない。ただし、日本株や米国株に投資する場合、リスクを分散させるためにも3〜5銘柄程度に分けて買ったほうがいいだろう。
投資先が集中するとその分、失敗したときの損失も大きくなる。リターンだけでなくリスクも考えて、分散投資を心がけよう。
- 新NISA口座は銀行と証券会社、どちらを選べばいい?
- 証券会社の方がさまざまな金融商品に投資ができるのでおすすめだ。さらに、証券会社の中でもネット証券は手数料が安く、クレカ積立に対応しているので、対面にこだわりがなければネット証券を選んでおくとよいだろう。銀行や対面証券は人と相談しながら、口座開設手続きや銘柄選定を行えるのがメリットだ。一方、取扱銘柄数が少なく、クレカ積立にも対応していないデメリットがある。
さらに、銀行では個別株やETFの取り扱いがないため、将来的に投資信託以外の取引もしたい人には向いていない。大手ネット証券なら取扱銘柄が豊富で、クレカ積立などポイントが貯まるサービスを提供している。唯一のデメリットは対面相談を行っていない点にあるが、ネット証券でも電話の相談窓口は設けている。サポートは電話で十分と思えるなら、まずはネット証券を検討してみてはいかがだろう。