本サイトにはプロモーション広告を含んでおり、広告主から本サイトに収益が発生する場合があります。ただし、収益の発生によって情報の正確性が損なわれることはありません。
新NISA.png

SBI証券と楽天証券は、人気の高い二大ネット証券会社だ。新NISAはどちらで口座開設を行うか、迷っている方も多いだろう。

この記事では口座数や取扱い銘柄数、クレカ積立やポイントプログラムの充実度など8項目で両社を比較して、「新NISA」を始めるならどちらがおすすめかを初心者向けにわかりやすく解説する。

目次

  1. 新NISAはSBI証券と楽天証券のどっちがおすすめ?各項目で比較
    1. NISA口座数は楽天証券が業界1位
    2. 取扱い銘柄数は両社でほぼ変わらない
    3. クレカ積立は保有しているカードで決めよう
    4. 投信保有のポイントプログラムはSBI証券がおすすめ
    5. 投資信託の定期売却サービスは楽天証券がおすすめ
    6. 単元未満株取引ならSBI証券の「S株」がおすすめ
    7. IPO投資はSBI証券で行おう
    8. キャンペーンは両社で大きな違いなし
  2. SBI証券と楽天証券の使い分け方2選
    1. ①楽天証券の特定口座とSBI証券のNISA口座でIPO抽選に申し込む
    2. ②両方の口座でクレカ積立を利用する
  3. 他社のNISA口座から乗り換える方法
    1. 他社のNISA口座から楽天証券に乗り換える方法
    2. 他社のNISA口座からSBI証券に乗り換える方法
  4. 新NISAについてよくある質問

新NISAはSBI証券と楽天証券のどっちがおすすめ?各項目で比較

新NISAで投資したい商品や投資スタイルによって、SBI証券と楽天証券どちらがおすすめかは異なる。まず、新NISAをSBI証券と楽天証券どちらで始めるか決める上で重要なポイントを、比較表で紹介する。

証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
口座数(総合口座) 1,200万 1,000万
投資信託取扱銘柄数(つみたて投資枠) 224 222
投資信託取扱銘柄数(成長投資枠) 1,188 1,140
クレカ積立 対応カード 三井住友カード 楽天カード
ポイント付与率 0.5%~5.0%※1 0.5%~1.0%
貯まるポイント Vポイント 楽天ポイント
月間積立上限額 10万円 15万円※楽天キャッシュを併用した場合
投信保有のポイントプログラム 投信残高ポイント付与率 銘柄によって0.0175%~0.15% 銘柄によって0.017%~0.053%
対象銘柄 MMF、中国F、MRF等を除いた全銘柄 指定の6銘柄のみ
貯まるポイント Vポイント(Tポイント)
Pontaポイント
dポイント
PayPayポイント
JALマイル
楽天ポイント
投資信託定期売却サービスの新NISA対応
ポイント投資 投資対象 投資信託・日本株 投資信託・日本株・米国株
利用ポイント Pontaポイント
Vポイント(Tポイント)
楽天ポイント
単元未満株の取扱い銘柄 東証の全銘柄 東証の一部銘柄
取引手数料 手数料(単元取引) 無料 無料
手数料(単元未満取引) 無料 一部の外国株式で手数料あり
かぶミニ®はスプレッドあり(取引にかかるコスト)
キャンペーン 家族や友達にSBI証券を紹介し、 総合口座&NISA口座の開設を完了すると最大9,000円分のギフトポイントがもらえる! NISA口座申し込み+クイズに正解+取引の条件達成で2,000ポイントもらえる!
公式サイト
(2024年3月18日現在)
※1 2024年11月買付分以降は年間カード利用額により0.0%~3.0%に変更

比較した結果、「投資信託の保有で貯まるポイント還元率の高さ」「単元未満株取引の取扱い銘柄や手数料」といった項目ではSBI証券が優れていることがわかった。一方で、「投資信託の定期売却サービスの便利さ」や「クレカ積立での月間積立上限額」は楽天証券の方が優れている。

ここからは、各比較項目ごとに、どちらの証券会社のほうがおすすめなのかを解説していく。

NISA口座数は楽天証券が業界1位

口座数は、SBI証券が業界1位の1,200万、楽天証券が業界2位の1,000万とどちらも非常に多く、人気の証券会社だ。

総合口座の口座数はSBI証券が1位である一方で、NISA(旧つみたてNISA)口座数に限定してみると、楽天証券のシェアが56.3%で業界1位と発表されている(2023年5月時点)。

証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
口座数(総合口座) SBIグループ合計で1,200万(※)
(2024年2月時点)
楽天証券のみで1,000万
(2023年12月時点)
※SBI証券、SBIモバイル証券、SBIネオモバイル証券、FOLIOの合計

口座数が多いということは、多数の投資家からメリットが多い証券会社だと認識され、選ばれていることの裏付けとなる。新NISAは、SBI証券と楽天証券どちらでも安心して始めることができるだろう

取扱い銘柄数は両社でほぼ変わらない

新NISAのSBI証券と楽天証券の取扱い銘柄数は、どちらも充実しており大きな差はない。

新NISAの取扱い銘柄数の比較
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
つみたて投資枠 224 222
成長投資枠 (投資信託) 1,181 1,138
米国株 (うち米国ETF) 5,205 (405) 4,698 (404)
単元未満株 3,900以上 1,575
海外株 (取扱国数) 9カ国 6カ国
(2024年3月18日現在)

新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が発表している全282銘柄(2024年2月29日時点)の投資信託を積立で買付できるが、両社ともに7割以上の銘柄を取り扱っている

また、新NISAの成長投資枠では、国内株や海外株、単元未満株、つみたて投資枠より多くの投資信託を買付できる。新NISAの成長投資枠でも人気の投資信託や米国株においては両社にほとんど差はない。

差があるのは、成長投資枠で購入できる単元未満株(1〜99株の日本株)の取扱銘柄数と海外株の取扱国数だ単元未満株の取扱数は、SBI証券の方が2倍以上あるため、マイナーな日本株に1株から投資をしたい人に向いている。また、韓国、ロシア、ベトナムの株に投資したい人も、SBI証券を選んだほうがいいだろう。

成長投資枠で投資できる商品比較
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
国内株の銘柄数 ほとんどの銘柄を取り扱っている ほとんどの銘柄を取り扱っている
米国株の銘柄数 多くの銘柄を取り扱っている 多くの銘柄を取り扱っている
単元未満株の銘柄数 楽天証券の2倍以上の銘柄を取り扱っている 主要な銘柄を取り扱っている
海外株(米国株以外)の取扱国 中国・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシア・シンガポール 中国・インドネシア・シンガポール・タイ・マレーシアの株式に投資できる

クレカ積立は保有しているカードで決めよう

クレカ積立

クレカ積立とは、クレジットカードを利用して投資信託や株式などに定期積立を行うことだ。入金や購入の手間が省けるだけでなく、毎月ポイントやマイルが貯まるお得なサービスである。

SBI証券は三井住友カードが発行するクレジットカードがクレカ積立に対応している一方で、楽天証券は楽天カードの各種クレジットカードがクレカ積立に対応している。

■SBI証券
カードの種類 年会費 ポイント 付与率 貯まるポイント
三井住友カード(NL) 三井住友カード(NL) 無料 0.50% Vポイント
三井住友カード ゴールド(NL) 三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円(税込)※2 1.00%
三井住友カード プラチナプリファード 三井住友カード プラチナプリファード 33,000円(税込) 5.00%

◾️楽天証券
カード種類 年会費 ポイント 付与率 貯まるポイント
楽天カード 楽天カード 無料 0.50% 楽天ポイント
楽天ゴールドカード 楽天ゴールドカード 2,200円(税込) 0.75%
楽天プレミアムカード 楽天プレミアムカード 11,000円(税込) 1.00%

※1 2024年11月買付分以降は年間カード利用額によりポイント付与率が0.0%~3.0%に変更
※2 三井住友カード ゴールド(NL)は、年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料
(2024年3月18日現在)

クレカ積立のお得さで新NISAの口座を選ぶ場合は、どちらがおすすめかはユーザーによって異なる。楽天ユーザーであれば「楽天ポイント」が貯まる楽天証券を迷わず選ぼう。一方で、三井住友カードを利用しているユーザーはSBI証券を選ぶのがおすすめだ。

毎月3万円クレカ積立をした場合のシミュレーション
(ポイント還元から年会費を引いた金額を算出)
カード種類 1年後 5年後 10年後
三井住友カード(NL) 三井住友カード(NL) ¥1,800 ¥9,000 ¥18,000
三井住友カード ゴールド(NL)※ 三井住友カード ゴールド(NL)L -¥1,900 ¥12,500 ¥30,500
三井住友カードプラチナプリファード 三井住友カード プラチナプリファード -¥15,000 -¥75,000 -¥150,000
楽天カード 楽天カード ¥1,800 ¥9,000 ¥18,000
楽天ゴールドカード 楽天ゴールドカード ¥500 ¥2,500 ¥5,000
楽天プレミアムカード 楽天プレミアムカード -¥7,400 -¥37,000 -¥74,000

※ 2年目以降年会費5,500円が発生しない場合
2024年10月買付分までのポイント付与率を参照
(2024年3月18日現在)

「三井住友カード ゴールド(NL)」は、初年度にショッピング等(クレカ積立は除く)で100万円以上カードを利用すると、翌年以降年会費が永年無料となる。その結果、長期的にクレカ積立をした場合、最もお得にポイントが貯められるカードと言えるだろう。

年100万円以上カードを利用する可能性がある方は、「三井住友カード ゴールド(NL)」をメインカードとして、SBI証券のクレカ積立を利用することを検討しよう。

投信保有のポイントプログラムはSBI証券がおすすめ

投信保有のポイントプログラム

投信保有のポイントプログラム(投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが付与されるサービス)で選ぶならSBI証券がおすすめだ。SBI証券の方がポイントプログラムの対象となる銘柄が豊富な上に、ポイント付与率も高いからだ。

SBI証券では、指定された一部の銘柄を除いてポイントプログラムの対象になっているのに対して、楽天証券では楽天投信投資顧問が運用している指定の6銘柄のみが対象となっている。

投信保有ポイントの比較
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
サービス名 投信マイレージ 投信残高ポイントプログラム
対象銘柄 2,000銘柄以上 6銘柄
ポイント還元率(年率) 0.0175~0.25% 0.017~0.05%
貯まるポイント Vポイント(Tポイント)
Pontaポイント
dポイント
JALマイル
PayPayポイント
楽天ポイント

※JALのマイルを選んだ場合はポイント還元率が0.5倍
(2024年3月18日現在)

さらに、SBI証券が公式におすすめしている銘柄(SBIプレミアムセレクト銘柄)なら、投信マイレージサービスのポイント付与率が0.15%(月間平均保有金額1,000万円以上の場合は0.25%!)になる。SBI証券なら、注目されている銘柄であるほど、ポイントの付与率も高く設定しているため、ポイントプログラムを活用しやすいだろう。

ポイント付与率
引用:SBI証券公式サイト

ポイント還元率は銘柄によって異なる。銘柄ごとの還元率を詳しく知りたい場合は、SBI証券の場合は「投信マイレージサービスポイント付与率一覧」 、楽天証券の場合は「投信残高ポイントプログラム」を確認しよう。

投信マイレージサービス

投資信託の定期売却サービスは楽天証券がおすすめ

定期売却サービス

投資信託の定期売却サービスは、新NISAに対応している楽天証券がおすすめだ。投資信託の定期売却サービスとは、保有している投資信託を定期的に売却し、売却代金を受け取るサービスである。

定期売却サービスを利用することで、利益を追求しすぎて売るタイミングを逃すリスクを軽減できる。一度に売却したあとで価格が上昇して、「あのとき売らなければよかった」と後悔することもない。

定期売却は、教育資金や老後資金など現金が必要なタイミングが決まっている人に向いている投資の出口戦略だ。購入時に「一括投資よりも積立投資でリスクを分散しよう」という考え方があるように、売却時にも「一度に売るよりも定期的に少しずつ売ってリスクを分散しよう」という考え方がある。

例えば100万円の投資信託を売却する場合、一度に100万円分売ってしまうよりも月5万円ずつ売ったほうが、売却後に価格が上がって利益を逃してしまうリスクを軽減できる。両社ともに投資信託の定期売却サービスを用意しているが、楽天証券はNISAで運用している投資信託でも対応している一方で、SBI証券は非対応となっている

また、楽天証券では「定額売却」だけでなく「定率売却」「定口売却」の3つパターンから資産の切り崩し方が選べる。

新NISAにおける投資信託の定期売却サービスの比較
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
定額売却
(毎月◯円売却)

(特定口座のみ◯)
定率売却
残高の◯%売却
定口売却
毎月◯口売却
(2024年3月18日現在)

老後に資産を切り崩す場合などは、定額売却しか対応していないSBI証券よりも定率売却(定口売却)に対応している楽天証券を選ぼう。

単元未満株取引ならSBI証券の「S株」がおすすめ

単元未満株・ミニ株の違い

単元未満株(1〜99株の日本株)の取引をするなら、銘柄数が豊富で取引コストがかからないSBI証券がおすすめだ。日本株は通常100株単位(1単元)でしか買えないが、単元未満株では1株から購入できる。SBI証券では「S株」、楽天証券では「かぶミニ®」というサービスで単元未満株の取引が可能だ。

単元未満株の比較
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
サービス名 S株 かぶミニ®
取扱い銘柄 東証全銘柄 東証の一部銘柄
(1,575)
取引手数料 無料 無料(※)
リアルタイム取引 ×
(736銘柄で対応)
※リアルタイム取引のみスプレッドが別途0.22%かかる
(2024年3月18日現在)

SBI証券は東証の全銘柄を扱っているのに対して、楽天証券は一部銘柄のみの対応となっているので投資先の選択肢が狭くなってしまう。楽天証券では単元未満株がリアルタイムで取引できるが、スプレッド(事実上の手数料)がかかるので短期投資をするとコストがかさむ。

長期投資をするならリアルタイム取引である必要性は薄いので、あえて取扱銘柄数の少ない楽天証券を選ぶ必要はないだろう。単元未満株の取引は、投資できる銘柄が多いSBI証券がおすすめだ

IPO投資はSBI証券で行おう

IPO投資は、圧倒的な取扱実績を持っているSBI証券で行うのがおすすめだ。IPOとは「Initial Public Offering(新規公開株式)」の略で、未上場会社が証券取引所に上場し、一般の投資家に向けて株を売り出すことを指す。

IPO投資は、株式を上場される前の段階で購入を申し込み(抽選)、上場後に売却することで利益を得る投資だ。なお、投資家がIPO株を購入する際の価格は、「ブックビルディング」という手続きを経て確定する「公募価格」となる。

証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
取扱数 91社 61社
抽選方法 平等抽選(60%)
IPOチャレンジポイント(30%)
優遇割り当て(10%)
完全平等抽選

IPO投資は、取引所に上場後、株価に初めて値段がついたタイミング(初値)で売ると高確率で儲かる特長があるため、投資家に人気がある。

実際に2023年の1月〜9月までにIPOした株のうち、初値が公募価格を上回ったIPOの割合は8割を超えている。ただし、IPO投資は人気が高い分、抽選の倍率も高くなっており、一般的に当たる確率は1〜2%と言われている。特に人気のIPOは高倍率でなかなか当てるのは難しいだろう。

しかし、SBI証券なら抽選に外れてしまっても「IPOチャレンジポイント」が貯まるため、次回以降の当選確率を上げることができる。「IPOチャレンジポイント」とは、1社のIPO抽選に外れた場合に1ポイントもらえる制度だ。

SBI証券のIPO抽選では、そのポイントの使用数が多い人が当選しやすくなる。つまり、外れても何度も申し込み続けることで、当選する可能性を高めることができる

IPOチャレンジポイント制度

IPO投資は、取扱実績が多く、申し込むたびに当選確率がアップするIPOチャレンジポイント制度があるSBI証券で行おう。

キャンペーンは両社で大きな違いなし

新NISAの口座開設に関するキャンペーンは、SBI証券、楽天証券で大きな差はない。キャンペーンの内容を確認して、好みにあったほうを選ぼう。 周りにまだNISAを始めていない方が多い場合は、紹介することでポイントがもらえるSBI証券がおすすめだ。一方で楽天ポイントをよく使う人は、楽天カードの新規発行または切り替えでポイントがもらえる楽天証券を選ぼう。

新NISAについてのキャンペーンの比較(抜粋)
証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
キャンペーン名 LINEでNISA紹介キャンペーン NISA全力応援!クレカ積立10万円引上げ記念キャンペーン!
キャンペーン内容 最大9,000円分のポイントプレゼント 最大10万ポイント当たる
条件 1.エントリー
2.LINEでgifteeを友達追加
3.紹介者にリンクを共有
4.被紹介者がNISA口座を開設
1.エントリー
2.楽天カードを新規発行or切り替え(※)
3.NISA口座で合計5,000円以上のクレカ積立
期間 2024年5月17日まで 2024年6月30日まで
(2024年4月29日現在)

SBI証券と楽天証券の使い分け方2選

SBI証券と楽天証券の使い分け方は、主に2つある。NISA以外の証券口座は複数開設でき、何社開設しても維持費がかからないので、2社とも口座開設をして使い分けよう。

①楽天証券の特定口座とSBI証券のNISA口座でIPO抽選に申し込む

IPO(新規公開株)は応募しても当選確率は極めて低い傾向にあるが、楽天証券とSBI証券の両方で申し込むことで確率を上げることができる。IPOは複数の証券会社で同じ銘柄に申し込むことができ、なかには10社で口座開設して片っ端からIPOに応募している人もいる

IPOの取扱銘柄は証券会社によって異なるので、2社に口座開設して両方申し込むことで、IPOに投資できるチャンスを増やせるだろう。2023年の実績では、楽天証券で扱っていない32社のIPOをSBI証券が扱っており、SBI証券で扱っていない2社のIPOを楽天証券が取り扱っている。

証券会社 SBI証券ロゴ 楽天証券ロゴ
IPOの取扱い銘柄数 91社 61社
うち、もう片方の証券会社では取り扱っていない銘柄数 32社 2社

そのため、IPO銘柄に積極的に投資したい人は両方の口座を開設するのがおすすめだ。楽天証券を検討している人にとっては特に、SBI証券の口座も一緒に開設するメリットが大きいだろう。

一方の証券会社でしか取り扱っていない具体的なIPO銘柄は以下の通り。

SBI証券で扱っていて楽天証券で扱っていないIPO(2023年)
銘柄名 IPOの価格
住信SBIネット銀行 <7163> 1,200円
くすりの窓口 <5592> 1,700円
プライム・ストラテジー <5250> 1,390円
※全32銘柄のうち一部抜粋
参照:SBI証券楽天証券
楽天証券で扱っていてSBI証券で扱っていないIPO(2023年)
銘柄名 IPOの価格
楽天銀行 <5838> 1,400円
S&J <5599> 1,320円

②両方の口座でクレカ積立を利用する

SBI証券と楽天証券の両方でクレカ積立を利用し、投信積立で多くのポイントをもらう方法もある。2社のクレカ積立をフル活用すれば最大月20万円、楽天キャッシュ決済も加えると最大月25万円の積立投資が可能になる。

年会費無料のカードでクレカ積立をした場合の獲得ポイント
  IPOの価格 ポイント※1
SBI証券(クレカ決済) 10万円 500ポイント※2
楽天証券(クレカ決済) 10万円 500ポイント
楽天証券(電子マネー決済) 5万円 250ポイント
合計 25万円 1,250ポイント
※1 上限まで積立をした場合に還元されるポイント
※2 2024年11月買付分以降は年間カード利用額によりポイント付与率変更

月25万円積み立てれば、毎月1,250ポイントもらえる。ポイント付与率0.5%ならSBI証券(三井住友カード)と楽天証券(楽天カード)のどちらも年会費がかからない。 SBI証券でのクレカ積立でポイント付与を受け取りたい場合は、2024年11月買付分以降は年間10万円の利用が必要だが、普段の支払いをまとめればそこまで大きな壁にはならないだろう。

十分な資産があり、月25万円の積立も視野に入れることができる人は、非課税枠とクレカ積立のポイント還元を最大限活用できるので、SBI証券よりも5万円分ポイントが多く貯まる楽天証券で新NISA口座を開設するのがおすすめだ。

一方で、多くのユーザーは月25万円はおろか、月15万円も積立するほどの経済的余裕がない場合がほとんどだ。実際、楽天証券の決算資料を見ても、投信積立設定額が月5万円以下の方がおよそ8割を占める。

月の積立額を10万円以下に想定している場合は、どちらの証券会社で新NISA口座を開設しても、ほとんど差はないと言えるだろう。

他社のNISA口座から乗り換える方法

他の金融機関でNISA口座を開設済みの人は、今年1月から現在まで一度も非課税投資枠を使っていなければ、今年中に乗り換えられる。ここでは、楽天証券やSBI証券へ乗り換える方法を紹介する。

今年の非課税投資枠を使った場合でも来年からの乗り換え(変更)はできるので、検討してみよう。

他社のNISA口座から楽天証券に乗り換える方法

まずは、現在NISA口座を開設している金融機関に「NISA口座を別の金融機関に変更したい」と伝え、NISA口座の廃止に必要な書類をもらおう。

他社のNISA口座から楽天証券に乗り換える方法
画像引用:楽天証券

書類を受け取ったら、楽天証券へNISA口座の申込書類を請求しよう。楽天証券に口座がない人は、口座開設の申し込み時に「他社でお持ちのNISA口座を楽天証券に変更する」をチェックが必要だ。

NISA口座との同時開設が可能

NISA口座を変更する場合は書類での申し込みになり、NISA口座申込書(届出書)が郵送される。返信用封筒に、変更前の金融機関からもらった廃止書類とマイナンバー通知届出書を添えて返送しよう。

他社のNISA口座から楽天証券に乗り換える方法
画像引用:楽天証券

楽天証券と税務署での書類チェックや審査が問題なければ、おおむね1〜2週間後に変更手続きが完了する。

他社のNISA口座からSBI証券に乗り換える方法

SBI証券への乗り換えの流れは、楽天証券とほぼ変わらない。楽天証券と同様に、現在NISA口座を開設している金融機関に「NISA口座を別の金融機関に変更したい」と伝え、NISA口座の廃止に必要な書類をもらおう。

他社のNISA口座からSBI証券に乗り換える方法
画像引用:SBI証券

書類を受け取ったら、SBI証券へ新規口座開設と同時にNISA口座の金融機関変更を申し込もう。まず、申し込みフォーム内のNISAの選択で「他社から乗り換える」を選ぼう。SBI証券からNISA口座開設届出書が郵送されるので、変更前のNISA口座の廃止書類と本人確認書類、マイナンバー確認書類を同封のうえ、返送しよう。

金融機関変更の申し込み
画像引用:SBI証券

SBI証券と税務署での書類チェックや審査が問題なければ、おおむね1〜2週間後に変更手続きが完了する。

NISA口座との同時開設が可能

新NISAについてよくある質問

新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」をSBI証券と楽天証券で使い分けることはできるか?
新NISAの証券会社を分けることはできない。新NISAの口座は一人につき一つの金融機関でしか開設ができない仕組みとなっているからだ。2つ以上の証券会社に申し込んでしまった場合は、先に税務署で処理された方でNISA口座が開設される。
NISA口座を楽天証券からSBI証券に乗り換える方法は?
NISA口座を楽天証券からSBI証券に乗り換える方法は、以下の通りだ。
NISA口座を楽天証券からSBI証券に乗り換える方法
  • 楽天証券のウェブサイトで「勘定廃止通知書」の請求手続きを行う
  • SBI証券のウェブサイトで新規口座開設を申し込み、「NISA口座開設届出書」を請求する
  • 楽天から届いた勘定廃止通知書と、SBI証券から届いたNISA口座開設届出書を、本人確認書類のコピーとともにSBI証券に郵送する
提出した書類は、SBI証券と税務署で審査される。問題がなければ楽天証券からSBI証券への切り替えは完了となり、NISA口座の変更が完了となる。
SBI証券と楽天証券の使い分け方は?
SBI証券と楽天証券の使い分け方は、それぞれの会社が持つメリットの「良いとこどり」がおすすめだ。 例えば、普段から楽天市場などをよく利用する楽天ユーザーの場合、楽天ポイントが貯められる楽天証券をメインで利用しつつ、IPO投資を銘柄数が豊富で当選確率の高さに定評のあるSBI証券で行う、といった使い方も良いだろう。 自分が行いたい投資と、各社のメリット・デメリットを比較して、上手に使い分けよう。
新NISAの口座を楽天証券とSBI証券の両方で開設することはできる?
新NISAの口座は、ひとりにつき1口座しか開設できない。そのため、楽天証券とSBI証券の両方で開設はできないので、注意しよう。
新NISAの取引手数料において、楽天証券とSBI証券で違いはある?
新NISAにおける手数料は、投資信託、国内株式、米国株の売買手数料全てSBI証券と楽天証券ともに無料で、違いはない。どちらの会社を選んでもコストを気にせず取引することができる。