SBI証券iDeCoのおすすめ銘柄7選!セレクトプランのおすすめ配分も年代別に紹介
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SBI証券は、2023年6月時点のデータで、iDeCoの加入者数が最も多い証券会社だ。人気の高いSBI証券でiDeCoを始めたいと考える人も多いはずだ。

SBI証券のiDeCoは、取扱銘柄が豊富にある。それゆえ、自分に適している銘柄の選び方や、組み合わせ方に悩む人もいるだろう。

この記事では、SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄を7本紹介する。銘柄の選び方やリスクとリターンを解説した上で、年代ごとにおすすめの組合せについても紹介する。これからSBI証券でiDeCoを始める人は、参考にしてほしい。

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目次

  1. SBI証券のiDeCo「セレクトプラン」とは?
    1. セレクトプランの特徴
    2. セレクトプランの取扱銘柄一覧
    3. 取扱商品の種類と選び方
  2. SBI証券iDeCoのおすすめ銘柄7選
    1. 株式型のおすすめ銘柄3選
    2. バランス型のおすすめ銘柄2選
    3. 債券型のおすすめ銘柄2選
  3. SBI証券のiDeCoセレクトプランでおすすめのポートフォリオ(投資配分)
    1. ハイリスク・ハイリターン型(20代・30代におすすめ)
    2. ミドルリスク・ミドルリターン型(40代におすすめ)
    3. ローリスク・ローリターン型(50代におすすめ)
  4. SBI証券の iDeCoに関するよくある質問

SBI証券のiDeCo「セレクトプラン」とは?

具体的なおすすめ銘柄を紹介する前に、SBI証券のiDeCoの「セレクトプラン」について解説する。

セレクトプランとは、SBI証券が厳選した、iDeCoで投資できる商品ラインナップだ。他にもSBI証券のiDeCoで投資できる商品はあるが、セレクトプランの方が優秀な商品が多い。その理由を「セレクトプランの特徴」として説明しよう。

セレクトプランの特徴

SBI証券のiDeCoのセレクトプランは、信託報酬の低い銘柄が多いことが特徴だ。また、SBI証券に運営管理手数料を支払う必要もない。

ただし、他の証券会社と同じく国民年金基金連合会への加入費用や、その他手数料は発生する。

■SBI証券のiDeCo手数料
手数料の種類 支払先 金額
加入時/移換時手数料 国民年金基金連合会 2,829円
口座管理手数料 国民年金基金連合会 月額105円※1
口座管理手数料 事務委託先金融機関 月額66円
給付事務手数料 事務委託先金融機関 給付の都度440円
※1 積立をしない月は徴収されない

セレクトプランの取扱銘柄一覧

セレクトプランでは合計38本の商品を取り扱っており、それぞれの銘柄で投資対象や運用方針、リスクとリターンが異なる。

■SBI証券のiDeCo「セレクトプラン」の取扱銘柄一覧
投資信託
の種類
銘柄名 信託報酬
(税込)
運用方針
国際株式型 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.05775%以内 インデックス
国際株式型 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372%以内 インデックス
国際株式型 ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.09889%以内 インデックス
国際株式型 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.09889%以内 インデックス
国際株式型 SBI・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.1022%程度 インデックス
国際株式型 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.1518%以内 インデックス
国際株式型 インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) 0.176% インデックス
国際株式型 iFree NYダウ・インデックス 0.2475% インデックス
国際株式型 EXE-i 全世界中小型株式ファンド 0.256%程度 インデックス
国際株式型 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99% アクティブ
国際株式型 ひふみワールド年金 1.1% アクティブ
国際株式型 セゾン資産形成の達人ファンド 1.34%±0.2%程度 アクティブ
国際株式型 ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.463% アクティブ
国際株式型 朝日Nvest グローバル バリュー株オープン (愛称:Avest-E) 1.98% アクティブ
国際株式型 ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド 2.124% アクティブ
国内株式型 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.143%以内 インデックス
国内株式型 ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.143%以内 インデックス
国内株式型 レオス-ひふみ年金 0.84% アクティブ
国内株式型 野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) 0.935% アクティブ
国内株式型 つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド) 0.99% アクティブ
国内株式型 SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> 1.65% アクティブ
国際REIT型 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%以内 インデックス
国内REIT型 ニッセイJリートインデックスファンド 0.275%以内 インデックス
その他 三菱UFJ-三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド) 0.99%程度 -
バランス型 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.143%以内 インデックス
バランス型 iFree 年金バランス 0.1749% アクティブ
バランス型 SBIグローバル・バランス・ファンド【指定運用商品】 0.27%程度 インデックス
バランス型 セゾン・グローバルバランスファンド 0.56%±0.02%程度 インデックス
バランス型 セレブライフ・ストーリー2055 0.6454%程度 アクティブ
バランス型 セレブライフ・ストーリー2045 0.6538%程度 アクティブ
バランス型 セレブライフ・ストーリー2025 0.654%程度 アクティブ
バランス型 セレブライフ・ストーリー2035 0.6544%程度 アクティブ
国際債券型 eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.154%以内 インデックス
国際債券型 インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) 0.176% インデックス
国際債券型 iFree 新興国債券インデックス 0.242% インデックス
国際債券型 SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド(DC) 0.8294% アクティブ
国内債券型 eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.132%以内 インデックス
元本確保型 あおぞらDC定期(1年)
2024年11月9日現在

取扱商品の種類と選び方

セレクトプランの取扱商品の種類とその特徴を整理し、下表にまとめるとこのようになる。

■SBI証券iDeCoセレクトプランの取扱商品の特徴
種類 特徴 こんな人に
おすすめ
国際株式型 海外の株式に投資 ある程度のリスクをとってでも大きなリターンを得たい人
国内株式型 日本の株式に投資
国際REIT型 海外の不動産に投資
国内REIT型 日本の不動産に投資
バランス型 国内外の株式、債券、REITなどに投資 さまざまな地域・資産に幅広く分散投資し、リスクを抑えたい人
国際債券型 海外の債券に投資 リスクを抑えて安定的なリターンを目指したい人
国内債券型 国内の債券に投資
元本確保型 元本割れのリスクがない 元本割れしたくない人

一般的には、債券よりも株式や不動産の方がよりハイリスク・ハイリターンであるとされている。さらに、国内よりも海外、先進国よりも新興国の方がハイリスク・ハイリターンな傾向にある。

商品ごとのリスク・リターン.png

多くの証券会社で人気があるのは、元本割れするリスクがあっても、長期的に高いリターンを狙える国際株式型の投資信託だ。ただし自分の許容できるリスクの大きさも考えて、より低リスク低リターンの、債券が組み込まれているバランス型や債券型の投資信託を選ぶのもよいだろう。

投資信託の運用方針も銘柄を選ぶ際の基準にしよう。投資信託の運用方針には「インデックス」と「アクティブ」の2種類がある。投資初心者は、信託報酬の低いインデックスファンドを選ぶのがおすすめだ。

インデックスファンドとは?

日経平均やS&P500など、市場全体の動きを表す特定の指数に連動した運用成果を目指す投資信託。初心者でも始めやすく、アクティブファンドに比べて信託報酬が低い。

インデックスとアクティブ

\信託報酬が低い銘柄も取り扱い/

SBI証券iDeCoのおすすめ銘柄7選

SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄は以下の7本だ。上記で紹介した、SBI証券iDeCoのセレクトプランの中から、以下の基準で選んでいる。

おすすめ銘柄の選定基準
  • さまざまな国や地域・企業に分散投資できる
  • 信託報酬が年率0.55%以下
■SBI証券のiDeCoおすすめ銘柄7選
銘柄名 管理費用(信託報酬含む) 過去5年間のトータルリターン 投資信託の種類
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.05775%以内 19.77% 株式型
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372%以内 23.51%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.143%以内 12.62%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.143%以内 8.24% バランス型
iFree 年金バランス 0.1749% 9.39%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.154%以内 5.14% 債券型
iFree 新興国債券インデックス 0.242% 5.79%

銘柄選定にあたって、今回はリスクを抑えた長期運用のお手本ともいえる、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオを参考に株式型と債券型、株式型・債券型を組み合わせたバランス型の投資信託を紹介する。

■GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ.png
画像引用:GPIF公式サイト

iDeCoは老後資金づくりを目的としており、基本的には長期運用が前提となる。このため、さまざまな国や地域に分散投資して価格変動リスクを抑えながら、できるだけコストを抑えた投資信託を選ぶのがおすすめだ。

株式型や債券型については、1本だけに集中投資するのではなく、このあとに紹介するおすすめのポートフォリオを参考に、複数銘柄を組み合わせるとよい。複数銘柄を組み合わせるのが面倒な人はバランス型1本に投資をするのも手だ。

各銘柄の詳細を、上の表に挙げた投資信託の種類に分けて説明していこう。

※信託報酬の平均的な相場は、年率0.5%~2.5%程度。

株式型のおすすめ銘柄3選

ここでは、株式型のおすすめ銘柄を3本紹介する。過去3年間のトータルリターンが高く、信託報酬が年率0.3%以下で低いといえるもののうち、iDeCoに適した銘柄を、タイプが異なる米国株式を2本、日本株式を1本紹介する。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本).png
画像引用:SBI証券
■eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の概要
連動指数 S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース)
純資産額 6,092.87億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.05775%以内
過去5年間のリターン 19.77%
ファンドの種類 インデックス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、日本以外の先進国や新興国の株式に分散投資できるインデックスファンドだ。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されている。

本銘柄はセレクトプラン全38銘柄の中で、運用時の手数料である信託報酬がもっとも低い。過去5年間のトータルリターンは、米国株に絞って投資する銘柄には及ばないものの、セレクトプランの株式型の中では4番目に高い。

コストを抑えながら、高いリターンを狙いたい人には本銘柄がおすすめだ。

注意点として、本銘柄の投資対象から日本は除かれていることが挙げられる。日本の成長も取り込みたい人はこのあとに紹介するeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)も組み合わせるとよいだろう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500).png
画像引用:SBI証券
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要
連動指数 S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース)
純資産額 61,027.46億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.09372%以内
過去5年間のリターン 23.51%
ファンドの種類 インデックス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカの代表的な株価指数であるS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)500指数に連動する運用成果を目指すインデックスファンドだ

S&P500は1957年の導入以来、米国経済とともに成長してきた。構成銘柄が厳しい基準で選定されていることなどが、成長の要因と考えられる。

S&P500の採用基準

S&P 500 に採用されるためには、米国企業 であり、時価総額が 53 億ドル以上あり、流動 性が高く、浮動株が発行済株式総数の 50% 以 上あり、4 四半期連続で黒字の利益を維持して いることが条件となります。

引用:S&P 500

本銘柄はセレクトプラン全38銘柄の中で、過去5年間のトータルリターンと純資産総額が最も大きい。さらに、運用時の手数料である信託報酬はセレクトプランの38銘柄の中で2番目に低い。

注意点としては投資対象地域が米国のみに限られる点にある。投資地域が偏る分、価格変動リスクは大きくなる。

リスクを取ってでも、高いリターンを狙いたい人は、本銘柄を組み入れることを検討してみてはいかがだろう。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX).png
画像引用:SBI証券
■eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の概要
連動指数 TOPIX
純資産額 2,425.04億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.143%以内
過去5年間のトータルリターン 12.62%
ファンドの種類 インデックス
※参照:SBI証券 調査日:2024年12月5日

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、東証株価指数に連動する運用成果を目指すインデックスファンドだ

東証株価指数は日本企業2128銘柄(2024年9月30日時点)を幅広く組み入れているため、日本経済全体に投資したい人や為替リスクが気になる人に向いている。

また、セレクトプランの国内株式インデックス型には、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のほかに、ニッセイ日経平均インデックスファンドも含まれている。

両銘柄の信託報酬は同じだが、投資対象の範囲に違いがある。ニッセイ日経平均インデックスファンドは投資対象が225銘柄に限定されており、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)と比べて範囲が狭い。

したがって、国内株式全体に幅広く投資したい人には、運用コストを抑えながら多様な銘柄に分散投資できる本銘柄がおすすめだ。

\信託報酬が低い銘柄も取り扱い/

バランス型のおすすめ銘柄2選

バランス型のおすすめ銘柄を2本紹介する。

バランス型は、自分で銘柄を組み合わせるのが面倒な人や、ある程度のリターンも狙いつつ、価格変動リスクを抑えて運用したい人に向いている。1本だけで株式や債券などさまざまな種類の金融商品に分散投資でき、株式型に比べて価格変動リスクが抑えられるためだ。

通常、バランス型の銘柄は信託報酬が高くなる傾向にあるが、ここではバランス型の中でもより信託報酬が低いものを2本厳選した。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型).png
画像引用:SBI証券
■eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の概要
連動指数
純資産額 3,128.87億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.143%以内
過去5年間のトータルリターン 8.24%
ファンドの種類 バランス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、セレクトプランの中でもっとも信託報酬が低いバランス型の投資信託だ。

日本国内および先進国、新興国の株式、債券、リート(不動産投資信託)にそれぞれ12.5%ずつ投資する。新興国および不動産も含めた多様な国や資産に分散投資して、安定した資産形成を目指す人に向いている

このあとに紹介するiFree 年金バランスとの主な違いは、REITと新興国の株式、債券が含まれる点にある。

■eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)とiFree年金バランスの比較
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) iFree年金バランス
資産クラス 8資産均等型 4資産均等型
国内株式 12.5% 25%
先進国株式 12.5% 25%
新興国株式 12.5%
国内債券 12.5% 25%
先進国債券 12.5% 25%
新興国債券 12.5%
国内リート 12.5%
先進国リート 12.5%

iFree 年金バランス

iFree 年金バランス.png
画像引用:SBI証券
■iFree年金バランスの概要
連動指数
純資産額 98.11億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.1749%
過去5年間のトータルリターン 9.39%
ファンドの種類 バランス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

iFree年金バランスは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオに近づけることを目標に運用されるバランスファンドだ。

本銘柄はGPIFの運用方針に基づき、国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券に約25%ずつ投資する。さらに、セレクトプランで取り扱われているバランス型全8銘柄の中では2番目に信託報酬が低い。

\バランス型の投資信託も多数/

債券型のおすすめ銘柄2選

債券型のおすすめ銘柄を2本紹介する。

債券型の投資信託はセレクトプランの中でも低リスク・低リターンの商品となっており、より安定的な運用を目指す人におすすめだ。株式型の投資信託と組み合わせて、リスクのバランスを取るのにも向いている。

セレクトプランの債券型の中には、信託報酬が低くても、トータルリターンがマイナスの銘柄もある。ここでは、信託報酬が0.55%以下の銘柄のうち、トータルリターンがプラスとなっている国際債券型の銘柄を厳選した。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス.png
画像引用:SBI証券
■eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの概要
連動指数 FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)
純資産額 1,511.67億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.154%以内
過去5年間のトータルリターン 5.14%
ファンドの種類 インデックス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、アメリカやヨーロッパなどの先進国債券に投資するインデックスファンドだ

先進国への投資のため、iFree 新興国債券インデックスよりもリスクが低く、安定的な運用が期待できる。各国の投資割合は次のとおりである。

■eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの純資産総額に対する投資比率
アメリカドル 46.8%
ユーロ 31.8%
中国元 9.3%
イギリスポンド 5.1%
カナダドル 2.0%
オーストラリアドル 1.4%
メキシコペソ 0.9%
ポーランドズロチ 0.6%
マレーシアリンギット 0.5%
シンガポールドル 0.4%
※2024年12月5日時点の最新目論見書参照

手堅い運用を目指す人は、本銘柄を検討する価値があるだろう。

iFree 新興国債券インデックス

iFree 新興国債券インデックス.png
画像引用:SBI証券
■iFree 新興国債券インデックスの概要
連動指数 JPモルガン・ガバメント、ボンド、インデックス・エマージング、マーケッツ・グローバル、ダイバーシファイド(円換算ベース)
純資産額 179.18億円
管理費用
(含む信託報酬)
0.242%
過去5年間のトータルリターン 5.79%
ファンドの種類 インデックス
※参照:三菱UFJ信託銀行 調査日:2024年12月5日

iFree 新興国債券インデックスは、インドネシアやマレーシア、タイなどの新興国債券に投資するインデックスファンドだ。通貨別の構成割合は次のとおりである。

■iFree 新興国債券インデックスの通貨別構成割合
通貨 比率
マレーシア・リンギット 10.0%
インドネシア・ルピア 9.9%
オフショア人民元 9.8%
メキシコ・ペソ 9.6%
タイ・バーツ 9.3%
南アフリカ・ランド 8.9%
ブラジル・レアル 8.6%
ポーランド・ズロチ 8.0%
チェコ・コルナ 6.1%
その他 19.7%
※2024年12月5日時点の最新交付目論見書参照

iFree 新興国債券インデックスは、投資先が新興国であるため、債券型銘柄の中では比較的高いリターンを期待できる。一方、政情不安によって引き起こされるカントリーリスクなど、新興国特有のリスクがある。

本銘柄を組み入れる際は、iDeCoのポートフォリオにおける比率を目安として20%以下に設定しておくのがおすすめだ。

SBI証券のiDeCoセレクトプランでおすすめのポートフォリオ(投資配分)

ここでは、上記に挙げたSBI証券のiDeCoセレクトプランのおすすめ銘柄を中心に、年代別におすすめのポートフォリオ(投資配分)を紹介する。自分の年齢や運用期間に応じて、複数の銘柄を組み合わせることも検討しよう。

ハイリスク・ハイリターン型(20代・30代におすすめ)

20代・30代は長期投資ができるためリスクを取りやすく、100%ハイリスク・ハイリターンの株式型銘柄に投資することも選択肢の1つである。

ハイリスク・ハイリターンの投資配分.png

この投資配分を実現する銘柄の組み合わせとして、例えばセレクトプランの中で過去5年間のトータルリターンが最も高いeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と、国内の株式に幅広く分散投資できるeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の組み合わせが挙げられる。

この組み合わせであれば、米国企業と日本企業、両方の成長によるリターンを狙えるだろう

■20代・30代におすすめのポートフォリオと銘柄の組み合わせ
資産分配割合 株式100%
銘柄組み合わせの例 50%:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
50%:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

ミドルリスク・ミドルリターン型(40代におすすめ)

40代には運用期間が20代や30代に比べて短く、損失を取り戻す時間が限られているため、ミドルリスク・ミドルリターンを目指す運用がおすすめである。

ミドルリスク・ミドルリターンの投資配分.png

ここでは一例として、先ほど紹介したハイリスク・ハイリターン型と、このあと紹介するローリスク・ローリターン型との中間である「株式型銘柄75%、債券型銘柄25%」の投資配分を提案する

この投資配分を実現する銘柄の一例として、38銘柄の中でもっとも信託報酬が低いeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と、日本の株式に投資できるeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、先進国債券への投資で安定的な運用を目指せるeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの組み合わせが挙げられる。

■40代におすすめのポートフォリオと銘柄の組み合わせ
資産分配割合 株式75%、債券25%
銘柄組み合わせの例 50%:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
25%:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
25%:eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

年代に合わせて銘柄を変えるのが面倒な人は、目標年に向けて自動的に資産配分が調整されるターゲット型ファンドという選択肢もある

例えばセレブライフ・ストーリー2055は、2055年のターゲット・イヤー(安定運用開始時期)に向け、投資比率が徐々に調整されるよう設計されている。運用初期は株式などハイリスク・ハイリターンの資産を多く組み入れるが、2055年に向けてその割合は減る。

デメリットとしては、信託報酬が年0.6454%程度と、本記事で紹介しているその他の銘柄(年率0.55%以下)に比べると高めである点が挙げられる。

手数料は多少割高でも、自動でポートフォリオが調整される方がよいと思う人は、定年退職を迎える年をターゲットイヤーとするセレブライフ・ストーリーの購入を検討してみるとよいだろう。

ローリスク・ローリターン型(50代におすすめ)

50代は運用期間が比較的短いため、ローリスク・ローリターン型の運用がおすすめだ。

ローリスク_ローリターンの投資配分.png

目安として、株式型銘柄50%、債券型銘柄50%の投資を検討しよう

例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 国内債券インデックス、eMAXIS Slim 先進国債券インデックスをそれぞれ25%ずつ組み合わせると、株式と債券に50%ずつ分散投資できる。

資産分配割合 株式50%、債券50%
銘柄組み合わせの例 25%:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
25%:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
25%:eMAXIS Slim 国内債券インデックス
25%:eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

あるいは、手数料は若干割高になるが、国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券を組み合わせたバランス型1本に投資するという選択肢もある。

例えばiFree年金バランスは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオに近づけることを目的に運用されている。信託報酬は年率0.1749%と抑えめで、2024年11月現在は、国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券に25%ずつ分散投資できる。

複数の銘柄を自分で組み合わせるのが手間だと感じる人には、特におすすめだ。

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SBI証券の iDeCoに関するよくある質問

SBI証券のiDeCoではeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が選べない?

SBI証券のiDeCoでは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の取り扱いがない。このため、オール・カントリーと投資対象が近い「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」や、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を検討するのがおすすめだ。どうしてもオール・カントリーに投資したい場合は、取り扱いがあるマネックス証券や松井証券を選ぼう。

■iDeCoでのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の取扱有無
マネックス証券
松井証券
SBI証券 ×
楽天証券 ×
auカブコム証券 ×
SBI証券のiDeCo「セレクトプラン」でおすすめの配分は?

許容するリスクによって、おすすめの配分は異なる。例えば、年代別におすすめの配分は次のとおりだ。

■年代別の資産配分目安
年代 運用方針 おすすめの配分
20代・30代 ハイリスク・ハイリターン 株式100%
40代 ミドルリスク・ミドルリターン 株式75%、債券25%
50代 ローリスク・ローリターン 株式50%、債券50%

それぞれの配分を実現するためにおすすめの銘柄はこちらを参考にしてほしい。