計8袋の砂糖が出てきた家も…

ステップ1:賞味期限をチェック

パントリーをはじめとした、家中のストック食品すべての賞味期限をチェックしましょう。そして、賞味期限内と賞味期限切れのものに二分します。

写真=iStock.com/Valeriy_G
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ステップ2:「何」が無駄になりがち? 自分の癖を知る

次に、賞味期限切れのもの(捨てるしかない食品)の内容をチェックします。醤油なのか、はちみつなのか、練乳なのか……自分が「どんなものを溜め込み」「使わずに放置する」癖があるかを、無駄にしたものを直視することで把握しましょう。

余っているものを見ると、そもそも自分の基本的な行動パターンと合っていないものがあることに気づくはずです。

例えば、
・朝食はごはん派の人が、割引で安いからと食パンを購入。が、朝に食べたいのはごはんなので、いつまでも消費できない……。
・空腹時に新作パッケージに惹かれてお菓子を買ったものの、ダイエット中のため、お菓子を食べようとする機会がない。
など

「自分が無駄にしがちなもの」を把握できたら、それは買わない。それに加えて「今日買うと安いから」という理由での買い物もやめれば、ぐんと無駄買いが減ります。

過去に伺った家だと、家のあちこちから砂糖が計8袋も出てきた方がいました。砂糖は賞味期限がないので、セールの度につい買ってしまったのでしょう。

ステップ3:賞味期限切れのものを捨てる

自分の無駄買いの傾向を掴めたら、期限が切れているものは処分しましょう。賞味期限切れのものをすべて捨てて、必要なものを残すと、スペースに余白が生まれるため、それだけで心に余白が生まれ、片付けのモチベーションがアップしている自分に気が付くはずです。

ちなみに水は期限が切れていても、災害時にトイレ用の水として活用できるので、半年程度は保管しておいてもOKです。

お金の貯まるパントリーをつくる方法

必要なものだけ残せたら、あとはどう適材配置していくかです。ストック食品は、「日常のストック用」と「防災用」の2種類に分けて考えるのが基本です。

日常のストック用

「日常のストック用」を収納する場所は、キッチンの棚や配置したボックスなど、「ここ!」と1カ所に決めるのがおすすめ。あちこちにおくと、一度は片づけてもすぐに物が増えて散らかったり、存在を忘れて在庫管理が失敗したりしがちだからです。決めたスペースにおさまらない量は買わないとして、納スペースを増やす場合は、自分の管理能力と照らし合わせてから決めるようにしましょう。

防災用

家で待機となったときの「防災用」は、我が家の場合、2~3日分の食品をキッチンの引き出しにいれています。内容は、乾麺、かつおぶしやひじき、乾物、コーヒー豆にスープなど、水でもどして食べられるものをいれています。水のストックもそばに置いていて、ガスコンロとカセットボンベ2本はキッチンの引き出しにいれています。

筆者提供
(左)西崎さんの自宅の備蓄の一部。(右)ガスコンロとカセットボンベは定位置管理で、キッチンの引き出しに。

持ち運ぶ「防災用」は、カップ麺やレトルト食品、缶詰、羊羹などの2~3日しのげる食料を、リュックやバッグにまとめて、玄関近くに置いています。すぐに持ち出せる場所に置きましょう。押し入れの奥にしまっては、必要なときにサッと持ち出せず、意味がありません。