勉強時間を「連続で」確保する必要はない
僕が「毎日3時間勉強してください」というアドバイスをしても、たいていの人はそれを実行することができません。なぜなら、多くの人は「勉強に使える3時間」を、毎日捻出する方法がわからないからです。
「毎日3時間勉強してください」と言われた人の多くは、「家やカフェなどで、テーブルや机の前に座って3時間勉強しなければいけない」と考えます。
3時間「連続で」勉強できる環境にある人は、とくに社会人では、ほとんどいないはずです。ではどうすればよいのでしょうか。
たとえば、1日に3時間勉強することにしたとしましょう。
その場合、1時間という「学習に費やせる枠」を3つ確保する、もしくは30分という枠を6回確保する、という考え方をしてください。15分・15分・30分・1時間・1時間というふうに「3時間」をいくつかに分割して、1日の学習時間の合計が3時間になるように組み立てるのです。
勉強に慣れないうちは、3時間の確保は負担が大きすぎると感じるかもしれません。まずは毎日2時間くらいの学習時間を確保することを目標にしましょう。
1日の中で使える時間をすべてかき集める
僕はもともと会社員をしながら英語の勉強をしていたのですが、家で机に向かって勉強をする時間はなかなか取れず、往復2時間をかけて電車通勤をしていたので、その時間を使って勉強していました。
会社の定時は9時〜18時だったので、7時半に出社してから始業時間まで90分、自分のデスクで勉強をしていました。
昼休みは12時〜13時までの60分。食事は5分でかんたんにすませ、洗顔と歯磨きで5分、合計10分ほどを食事プラスアルファの時間として費やします。結果、50分ほどの勉強時間を確保することができたので、その時間を使って勉強をしていました。
ジムで過ごす時間もイヤホンで英語の音声を聞き、ジムに人が少ないときは運動と運動の合間にシャドーイングをします(これは今でも継続しています)。
家の廊下や洗面所など、紙を貼れる場所には覚えたい単語や英文などを印刷した紙を貼っておき、目に入るたびに読むようにしました。家事や買い物、車の運転中(車を運転している間は音声だけを使った学習をするようにしてくださいね)など、他のことをしながらでも英語学習は可能です。
「机に向かってガッツリ勉強しなきゃいけない」という固定観念をなくし、「1日の中で使える時間をすべてかき集めるぞ」という意識を持つことが肝要です。