今年度の新型コロナワクチンの接種について

さて、令和5年度春の新型コロナワクチンは、5月8日から始まりました。でも、厚労省のページでは誰がどのように受ければいいのか大変わかりにくいので、ここで解説したいと思います。まず基本的なこととして、小児の初回接種というのは1・2回目のことで、3回目以降は追加接種といいます。

生後6カ月〜4歳の乳幼児には、オミクロン対応の「2価ワクチン」が日本で薬事承認されていないので、「従来型ワクチン」を3回まで受けることができます。集団接種を行っているところは少ないので、市区町村の広報や保健所のウェブサイトで接種できる医療機関を探しましょう。

5〜11歳で、まだ一度もワクチンを受けていない場合は、従来型ワクチンを2回受けます。3回目からは2価ワクチンを受けます。初回接種から2価ワクチンを接種できないのは、その方法での治験をしていないからです。従来型ワクチンを3回受けていたら、4回目に2価ワクチンを接種できます。つまり、5〜11歳は現時点で新型コロナワクチンを最多で4回目まで接種できるのです。

12歳以上は大人と同じルールなので、2023年5月7日で終了した従来型ワクチンも2価ワクチンも、9月以降まで受けられません。基礎疾患がある場合は接種対象になることがあるので、お住いの自治体の保健所のウェブサイトを確認してください。例として東京都の説明も図やフローチャートがあって、参考になります(※7)。そしてどの年齢でも今年度中は無料で受けられますが、令和6年度以降はわかりません。ぜひ今のうちに接種しておきましょう。

※7 東京都福祉保健局「都からのお知らせ

関連記事
独自1500人調査で判明した、50代・60代で早死にした人のアブない「死の兆候」
野菜果物ジュースは菓子パンより健康に悪い…医師が「ジュース類は消化機能を無視した食品」と警告する理由
研究者が思わずゾッとした「子どものスマホ使用時間と偏差値の関係」小中学生7万人調査でわかった衝撃の事実
受診者の半数は「大人の発達障害」ではない…専門外来を開いた東大名誉教授が恐れる「発達障害ブーム」の問題点
「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の"ある食べ物"