口で言わずにかわせる手段を用意する

たとえば同居の場合、直接「子育て方針があわない」と言うと角が立つので夫を介して「いまは子育ての仕方が変わってきているんだ」と伝えてもらったり、自治体が発行する「祖父母手帳」などを取り寄せるのもおすすめです。「よりよい子どもを育てる環境をつくりましょう」というメッセージや、新しい情報を伝える祖父母向けのマニュアルです。昔と現在の子育てでは、明確に異なることも多々あるので、自分の口であれこれ言わず、何かを渡すという手段をとるのも良好な関係をつくる秘訣です。

怒りをため込む人は、悩みをより深刻化させ、自分を被害者側に持っていってしまう傾向があります。頑なになればなるほど、解決はできなくなりますし、関係性も悪くなってしまうものです。

感情を直接相手にぶつけ返すのではなく、うまくかわせるようになることも大切なのです。

まとめポイント
怒りと距離を置く・かわす方法を身につけましょう

いつもマウンティングしてくるママ友がうっとうしい

夫の職業や収入、子どもの成績のことなど、なにかにつけて人を見下したり馬鹿にしたりするような発言をするママ友に対して、怒りがわいてきます。子どものことがあるのでトラブルは起こしたくありませんが、家に帰って思い出してはイライラしてしまい、とてもストレスです。(主婦R恵・30代)
イラスト=坂木浩子(ぽるか)
戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)より

相手のペースに乗らない

相手よりも、優位に立とうとマウンティングしてくる人がいますね。

私も、たまに遭遇すると驚いてしまうことがあります。

じつは、マウンティングは、自分に自信がないからしてしまう行為なのです。

他人を下に見て、馬鹿にし、自分が優位に立つことでしか自分の自信を保てない人だということです。

そうとらえると、「寂しい人だな」と思いませんか?

反撃したい気持ちが芽生えても、ママ友との関係が悪化することで子ども同士の仲にも影響してしまうのでは、という心配からグッとこらえているママもたくさんいらっしゃることでしょう。

頭にくることもありますが、マウンティングされたときに一番いいのは相手にしないこと。

落ち込んだり、イラッとしたり、いちいち反応することのほうが、相手の思うツボです。ママ友とは、できれば下手にトラブルを起こしたくありませんよね。適度な距離をとり、あまり接点を持たないようにするのが得策です。