「心地よい時間の使い方」を探す

「やりたいこと」をやるための解決法として、効率化を考える前に「やること」を精査していこう、と(本書の第1章)でお伝えしました。

「やること」を精査するために、まずは自分にとっての「心地よい時間の使い方」を探しましょう。

朝、白いベッドの上で伸びをする女性
写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
※写真はイメージです

「楽しい時間」より「心地よい時間」

「心地よい時間の使い方」探しをする前に、ひとつ質問です。

なぜ「楽しい」時間や「ワクワクする」時間ではなく、「心地よい」時間が大切なのだと思いますか?

もちろん、楽しいことや、ワクワクすることに時間を使いたいですよね。たとえ予定が詰まっていたとしても、楽しい予定なら入れたくなる人も多いと思います。

しかし、「やること」を抱えすぎだから「時間がない」状態になり、「心地よさ」が失われています。時間を確保するためにも、「つい入れたくなるような楽しい時間」ではなく、「心も体も落ち着いた、心地よい状態でいる時間」を重視してほしいのです。

それに、楽しい予定ばかり詰め込んだ結果、反動で疲労が続いてしまっては、時間の価値が下がります。

たとえば、もともと人と会うことが好きでも、毎日誰かとの約束があると疲れてしまいませんか? 疲れがたまっては、ベストなパフォーマンスを発揮できません。心や体が疲れていては、夢や目標があっても、実現に向けた行動を続けられないのです。

行動を続けられないということは、実現が不可能ということです。

つまり、行動する時間も休息する時間も含めて、どのように24時間を使うと、自分のコンディションを保つことができるのか、知っておくとよいのです。そのことを踏まえて、4つの視点で「心地よい時間の使い方」を考えていきます。