具体的に日曜礼拝(ミサ)ではどんなことが行われるのか。プロテスタントでもカトリックでも大まかな要素は、賛美(歌)と牧師(神父)のメッセージ、献金からなり、最後に祝しゅくとう祷で締めるのが一般的だ。筆者は仕事をきっかけにクリスチャンとなったのだが、毎週礼拝に出ることで気分一新、新しいエネルギーをチャージしている(気でいる)。
今回は、東京・四谷駅から歩いてすぐ、上智大学に隣接する「聖イグナチオ教会」の礼拝にも参加、カトリックのミサ(礼拝)も体験してみた。
カトリック教会は1日数回のミサを持つところが多いようだが、聖イグナチオ教会でも、主聖堂での主日礼拝は日本語で5回、英語とスペイン語で1回ずつ執り行われる。イタリア人で日本在住40年以上のドメニコ・ヴィタリ主任司祭によると、「1日の礼拝参加者は約4000人、約50カ国の人たちが来ています。そのうちの300人程度が未信者です。12時からの英語のミサは比較的若い層が多く、約1100人が参加しています」。
聖堂はほぼ満席で、まさに「カトリック信者ってこんなにいるんだ!」と圧倒された。しかも、午前中は日本人の高齢女性が多かったが、正午からの英語のミサは外国人参加率が増え年齢層が下がる。英語が理解できて、インターナショナルな雰囲気を味わいたい人なら英語のミサに参加してみることをお勧めする。大きな教会だけに、特に信徒から話しかけられることもあまりなく、メッセージだけを静かに聞きたい人にはいいかもしれない。
聖イグナチオ教会は施設が大きく信者も多いだけに、食堂や売店などが充実。勉強会も毎日あるという。外の道路では、アジア風の露天が並んでいてちょっとした縁日気分も味わえた。