派閥政治の弊害を生まないために

人が集まればグループができるもの。しかも議院内閣制という、結局は国会議員が首相を選ぶ仕組みになっている以上は、首相を選ぶ際、また首相の前提である自民党総裁を選ぶ際は、国会議員による多数派工作が必要になります。

自民党は世間の批判をかわすために、いったんは派閥解散という形をとりましたが、今後派閥が復活し、派閥政治の弊害が生まれないか、我々国民はしっかりと見ていく必要があります。

橋下 徹(はしもと・とおる)
元大阪市長・元大阪府知事

1969年生まれ。大阪府立北野高校、早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。北野高校時代はラグビー部に所属し、3年生のとき全国大会(花園)に出場。『実行力』『異端のすすめ』『交渉力』『大阪都構想&万博の表とウラ全部話そう』など著書多数。最新の著作は『政権変容論』(講談社)。