ステップ4 安定高配当銘柄のデータ一覧表の作成とその運用

ここまでの作業が終わったら、各銘柄を株価が「買いの目標株価」に近い銘柄から順に並べ直し、「安定高配当銘柄のデータの一覧表」を作成します。『1冊でまるわかり 50歳からのトレーダー入門』には、一例として2024年2月2日時点の株価で作成したこの一覧表を収録しています。この表は2~3週間に一度くらいの頻度で更新すればよいでしょう。

この表の銘柄の順番は、株価の変動に応じてかなり変動します。すなわち、表の上の方に載っている銘柄でも数週間もすると下の方に行って、その代わりに下の方にあった銘柄が上に上がってくるのです。

ですから、表の上の方に載っていた銘柄の株価が上がってきていたら、売るタイミングということです。そしてその時に、かつて表の下の方に載っていた銘柄の株価が下がってきていたら、それを買いの対象にすればよい、ということなのです。

株式データの概念
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もちろん、順調に株価が上がっていかないケースもあります。その場合には、あらかじめ決めてあった「ナンピン株価」で買い増しをします。

「ナンピン株価」はすでに述べた方法で、主に株価チャートを使って決めるのですが、もっと単純に決めたい場合には、「目標株価(最初の買い値)から1割程度下がったところ」を「ナンピン株価」にするという方法もあります。そのくらいまでの下落は前もって想定しておき、下がっても売らずに買い増しをするのです。

そしてこのようにナンピン水準まで株価が下がった場合も、株価が戻ったら徐々に売り上がっていきましょう。株価がトントンかプラスになるのを待って、そこで売り抜けていくのです。トントンかプラスでしか売らないので、負けることはないわけです。