鶏、豚、魚、エビ…メインの冷凍食品を常時キープ
――成田さんが提案されていた、献立に日々変化をつけるアプローチがこの冷凍食品1袋で自然に達成できるわけですね。
【成田さん】メインとなる一品について、肉か魚かというのも意識したいですね。「肉・肉」と連続しないように。魚の冷凍食品も最近いいのがあって、レンジで温めるだけでサバの塩焼きができたり。あれおいしいんですよね。
たとえばそれを使えば、次の日のメインを心置きなく肉にできます。肉の冷凍食品はいっぱいあるので選びやすいです。そして肉の時も、「鶏、豚」と、同じ種類が連続しないように意識する。
あとエビもありましたね。鶏、豚、魚、エビなど、メインになるものを何種類か置いておければ。
――特に子どもの献立は、体に蓄えられる栄養キャパの観点から「3~4日の周期で考える」というお話がありました(第1回)。メインが3~4種類あればその点から言ってもお弁当は安泰ですね。
冷凍食品には、レンジで温めて解凍するタイプと自然解凍するタイプの2種類ありますが、これらの違いについてはどのように考えておけばいいですか?
自然解凍タイプとレンジで解凍タイプの違いとは
【成田さん】自然解凍するタイプのものは、元から細菌の数を極限まで減らしてあります。そして水分が少ないので、自然解凍する過程で細菌が繁殖しません。元から細菌がゼロなら増えないし、もしいたとしても微量なら増えるまで時間がかかる……だから弁当を持って家を出てからの4~5時間もつ、というわけです。
温めて解凍するタイプの冷凍食品は、付いている細菌を加熱して殺すという設定なので、製造時にそこまで厳しい品質管理が求められているわけではありません。
ただ、水分が少ないとおいしくない料理ってありますよね。加熱して食べる冷凍の魚なんかは水分が少ないとパサパサしてしまいます。そういった料理は、自然解凍向きの料理ではないので、おいしく食べられるように、しっかり加熱前提のものを選んだほうがいい。まあ細かい話になるんですけど。
こうした考えをベースにおかずを詰めていければいいんじゃないかなと考えてうちはやっています。