ドラマでは側室のお知保が先に出産しているが…
ドラマ「大奥」(フジテレビ系)が佳境を迎えている。
主人公は10代将軍・徳川家治(亀梨和也)の正室、五十宮倫子(小芝風花)。側室・お知保の方(森川葵)に嫡男・竹千代が生まれるが、倫子には一向に妊娠の兆しが見えなかった。嫉妬と焦燥感に悩ませられる倫子。
一方、家治の従兄弟で、倫子の幼なじみの松平定信(宮舘涼太)は、父・田安徳川宗武(陣内孝則)の遺命で家治一家の根絶やしを企み、倫子の不妊は定信の手によるものだった――とまぁ、こんな感じだ。
ただ、ちょっと、というかかなり事実関係が異なっているので、家治一家の年表を作ってみた。やっぱり順番が全然違う。
倫子は家治が将軍になる前にすでに長女を出産していた。家治が将軍に就任した翌年に生まれた子も女児だったので、周囲が側室を勧め、その翌年にお知保の方が嫡男・竹千代を出産。その2カ月後に側室・お品の方(西野七瀬)に次男の貞次郎が生まれている。
松平定信は倫子の長女より年下で、恋愛相手にはなり得ない
つまり、倫子の方がお知保の方より先に家治の子を産んでいたのだ。な~んだ、焦ることないじゃん。それより、あと2カ月でお品の方が出産しなければならない。こりゃあ、大急ぎで妊娠させないと間に合わないぞ。
2カ月といえば、松平定信の父・田安徳川宗武が死んでから2カ月後に、主人公・倫子が死んでしまう。大急ぎで2人出産しないと間に合わない。それというのも、定信の謀略があったからだ。……定信って、倫子の長女より2歳年下なんだね。調べてみたら、倫子の20歳年下なんだ。たしかに、倫子はキミのこと、幼い頃から知っていたと思うけど、それは「幼なじみ」っていう関係じゃないんだよ。