OK! 通る文例
①40代を目前にして、以前からやりたかったこの仕事に変わりたいという思いが強くなりました。
②そして今回、実務経験がなくても他の条件を満たしていれば応募できることを知り、応募させていただきました。
③現職では総合職だったため、人事異動も多く、未経験業務を任されることも幾度かありました。その度に自分の時間も使って、最短で周りに追いつくように励んできましたし、今回はまさしく自分のやりたいことですので、より一層頑張れると自負しています。
POINT
①やりたい仕事であることを明確にしておく
②応募に至った経緯を説明しておく
③採用人事が不安視する点を、今までの実績を用いて打ち返しておく

メンタル休職の経験がある場合

仕事かプライベートかの原因を問わず、精神面で支障をきたしてしまい、仕事ができずに休職した経験があるケースです。

中谷充宏『30代後半~40代のための転職「書類」 受かる書き方』(秀和システム)
中谷充宏『30代後半~40代のための転職「書類」 受かる書き方』(秀和システム)

専門医に診てもらうほどでもなかったという軽いケースも、入院して治療したという重いケースも、ここは同じものとして扱います。

例えば風邪をひいたら、2〜3日栄養を取って休養したら治るでしょう。

他方、重度、軽度も含めメンタルの疾病には様々なものがあり、また各人によって症状も違って、再発することもあり完治も難しいでしょう。

そのため、安定的な業務遂行が難しく、また何かしらの不慮の事件・事故が起きた場合には職場の安全配慮義務上の問題も出てきますので、採用人事としては採用したくないというのが本音です。

当人はもう大丈夫、バリバリ働けると思っていても、新しい環境で新しい仕事となったら相当の負荷がかかって、また戦線離脱ということも少なくありません。勤務に耐えうるのかは、自己判断ではなく主治医によく相談した上で決定すべきです。また完治、寛解状態だとしても、採用人事の懸念はそう簡単には拭えません。医師の診断書等でそれらを証明できたとしても、手放しで歓迎というわけにはなかなかいかないのです。

疾病に軽く触れ、今は支障がないことを伝える

既述の通り、無理してぶり返したら更に悪化することもあり得るので、まず今は勤務できる状態に復調しているということが大前提です。

その上であまり疾病の詳細には踏み込まないで、軽く触れる程度にしておき、今は支障ない旨は絶対に伝えないといけません。

・体調を崩した時期があったが、今はもう大丈夫である
・頑張りすぎた反動で休んだ時期があったが、今はもう大丈夫である
・つらくて大変な経験をしたので、普段から体調管理は徹底している