ストレスは手放し、こだわりは守るべき

ストレスは手放したほうがいいですが、こだわりは手放すべきではありません

みなさんは、こだわり=絶対に譲れないものを持って、仕事をしたり、スポーツに打ち込んだり、趣味に没頭したりできているでしょうか。

こだわりを持っている人は、妥協しません。いい意味で他人の目を気にしません。泥臭くやることをいといません。自分のやりたいこと、やるべきことに一直線。そういった人たちは、仕事でも、スポーツでも、趣味でも、成果を出しやすいというのが僕の持論です。

そう考えるようになったのは、自分の経験からです。

2006年ドイツ・ワールドカップでの挫折

転機は2006年のドイツ・ワールドカップ。僕はメンバーに入っていたものの、1次リーグ3試合を通じて一度もピッチに立つことができませんでした。しかも、ゴールキーパーを除くフィールドプレイヤーで出場の機会がなかったのは、遠藤保仁ただ一人。

二度と味わいたくない悔しさにうちひしがれました。

でも、そのとき同時に「自分に足りないもの」を自覚することもできました。

それは、ボールへの執着がほかの選手より劣っている、ということ。つまり、当時の僕には泥臭さが欠けていたのです。

これを周囲の人から指摘されたとき、泥臭いサッカーよりも華麗なサッカーを志向していた自分の心の内を見透かされたような思いがしました。