原点に返ろう…
原点に返ろう、サッカーをはじめたころの「ボールをがむしゃらに追いかける」感覚を取り戻そう、そう思いました。
相手の自由を奪うために、しつこくプレッシャーをかける。また、相手から奪い返すために、身を投げ出してボールにくらいつく……。
そうしてプレーしているうちに、守備のときに「どこでボールを奪えそうか」「どこにボールが転がってきそうか」と予測する能力が上がってきました。
サッカーは攻撃と守備が表裏一体の関係にあります。攻撃に限らず、守備でも先手を取ることが、プレーのさまざまな局面や、試合を優位に進めるために必要なことであり、ひいては勝利への重要な要素になっていきます。
「失敗」が新たな扉を開いた
ワールドカップで本当に悔しい経験をして、こうした“気づき”を得ることがなければ、その後に日本代表として歴代最多となる152試合出場を記録(2023年3月現在)することはなかったのではないか、と自分としては思っています。
要は何にこだわるかという話です。「うまい」「かっこいい」より、「試合に出る」「勝利する」ということにこだわるべきだと、あの当時の自分にいまなら言えます。
大事なことを見失わないためにも、こだわるポイントを自分の中で見つめ直してみてはどうでしょうか?