新NISAで投資デビューする人が知っておきたいこと

また、超低位株は極めて少額から投資できるので、「損をしても、たかが知れている」とばかりに、銘柄分析もそこそこに、株価だけで判断して、投資が雑になりがちなのも要注意です。

超低位株に傾倒し、そんな雑な投資ばかりをしていると、他の投資にも悪影響を及ぼしかねません。

それでは最後に、投資対象としての超低位株についてまとめると、以下の通りです。

・市場に見放されたボロ株(業績低迷・財務内容が悪い・将来性なし)が多い

・よって、本格的な株価上昇モードになることなど、めったにない

・しかし、「極めて低い確率は、実際の確率よりも高く感じる」「かつて高い株価だった超低位株は、お手頃感を強く感じる」といった心のクセから、ついつい手を出しがち

・「一瞬の急騰劇」はあり得るが、多くの場合、ただ株価の動きに振り回されるだけ

・投資判断が「雑」になりがちで、他の投資にも悪影響を及ぼすかも

来年から始まる新NISAもあり、投資の第一歩として、冒頭でも書いたとおり、「少額からできるお手軽さ」「株価上昇余地の大きさ」から、超低位株に関心を持つ人も多いかもしれません。

しかし、上記のポイントしっかり認識して、極めて低い株価に目を惑わされることなく、慎重に判断したいものです。

※株価は2023年12月5日現在

藤原 久敏(ふじわら・ひさとし)
ファイナンシャルプランナー

1977年大阪府大阪狭山市生まれ。大阪市立大学文学部哲学科卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年に藤原ファイナンシャルプランナー事務所開設。現在は、主に資産運用に関する講演・執筆等を精力的にこなす。また、大阪経済法科大学経済学部非常勤講師としてファイナンシャルプランニング講座を担当する。著書に『株、投資信託、FX、仮想通貨… ファイナンシャルプランナーが20年投資を続けてみたらこうなった』(彩図社)など。