SNSに取引画面や通帳の残高を投稿して投資で成功していることをアピールする人は多い。彼らは本当に稼いでいるのか。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「本当に儲けているのか『証拠を見せろ』とはいえないが、ある質問をするだけで相手の話が本当かどうかを判断できる」という――。
スマートフォンを使用している女性
写真=iStock.com/Sitthiphong
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稼いでいます、をアピールする裏には?

「今日1日で、FXで10万円儲けました!」と、取引画面や通帳をアップしての投稿。
「スイートルームで、パーティーです!」と、キラキラな写真をアップしての投稿。

などなど、ブログやSNSなどで、稼いでいることや充実した生活振りをアピールする投稿をよく見かけませんか?

それらの投稿では、ブランド品をさりげなく映り込ませるテクニックを駆使していたり、露骨に札束の写真でインパクトを出していたりと、いろいろ工夫して、やたらとアピールしていますよね。

それらは単なる自慢・自己満足であることも多いのですが、中には、投資の勧誘の入り口であることも珍しくはありません。

自称、稼いでいる人の勧誘テクニック

ただ、それら一般公開向けの投稿では、具体的な投資案件には触れていません。

その代わり、友人申請やグループ加入、メッセージやコメントをしやすい雰囲気を醸し出し、コンタクトの間口を広くしています。

そして、興味を持ってコンタクトを取ってきた人に対し、メッセージやグループでのやり取りを重ねて信頼させ、具体的な投資案件を勧誘するという流れなのです。

その勧誘テクニック自体は、一つの手法であり、とくに問題はないかと思います。問題があるとすれば、「本当に、稼いでいるのか?」です。

もし、本当は稼いでいないのであれば、それは明らかに虚偽の情報による勧誘であり、大問題です。しかし、本当に稼いでいるのであれば、それは相当魅力的な投資案件である可能性を秘めています。

いずれにせよ、「本当に、稼いでいるのか?」を知るためには、コンタクトを取らなければいけないわけです。