「ダメ元」と思いながらひそかに期待してしまう
それは、「ダメ元」心理によるところが大きいかと思われます。
超低位株が突如、上昇モードに切り替わる可能性は極めて低いわけですが、しかし、その確率は決してゼロではありません。
ゼロではない以上、「ダメ元」でチャレンジしてみようという心理は、(超低位株に興味ない人も)理解できるのではないでしょうか? もし上昇モードに切り替われば、少ない元手で大きな利益が得られるチャンスなのですから。
そして、これはまさに、宝くじを買う感覚に似ているのかもしれません。
宝くじ一等の当選確率はおよそ1000万分の1と言われていますが、これはあまりにも低く過ぎて、まったく実感の湧かない数字ですね。
ただ、このように「極めて低い確率」については、「体感としては、実際の確率よりも高く感じる」と言われています。
宝くじを買う人は「ダメ元」と思いながらも、でも実はひそかに「でも、当たるかも」とも思っているのは、そのような「心のクセ」があるからです。
実際の確率(1000万分の1)通りに実感すれば、宝くじなど、まず、買う人などいないでしょう。
ちなみに、飛行機が墜落する確率は10万分の1らしく、これも極めて低い確率で、ほぼゼロと言っても良い数字です。
しかし、飛行機に乗るときには「大丈夫かな……」とドキドキしてしまう人は多いわけで、これはまさに、「極めて低い確率は、実際の確率よりも高く感じる」からですね。
「極めて低い確率」は実際よりも高く感じられる
超低位株が上昇モードに切り替わる確率は、分かりません(私の知る限り、公のデータはない)。
さすがに、宝くじの当選確率や飛行機墜落の確率よりは高いでしょうが、それでも、極めて低いことは間違いありません。
そして、超低位株を買う人は、その実際の確率よりも高く感じていることも間違いないでしょう。
だからこそ、買うわけですね。
ちなみに、私は超低位株を10銘柄以上保有していますが、これまで、上昇モードに切り替わった銘柄はゼロ。
にもかかわらず、私の感覚としては、低迷を続ける超低位株が上昇モードに切り替わる確率は10~20%くらいに感じてしまっています。
もちろんこれは、私が勝手に(期待込みで)感じてしまっている数字であって、実際の確率よりも、かなり高く見積もってしまっていることは分かっています。
頭では分かっていても、そんな「心のクセ」は、抗いがたいものがあるわけです。
なお、私の保有する超低位株は、良くて現状維持、中には、低い株価がさらに低くなった銘柄もあり、残念ながら、私の超低位株投資においては、含み損を抱えた状態が続いております。