20代のころは自己紹介ができず悩んでいた

学んでいるのは演説や討論のスキルではなく、落ち着いて自分の言葉で話すためのスキルです。これを実現するには、言葉や話し方を磨くほかに、話す中身を持つことも大事ですよね。そう気づいてからは、「自分なりの考えを持とう」という思いがより強くなりました。

馬渕磨理子さん
撮影=プレジデントオンライン編集部

ネットや人から見聞きした情報に加えて「自分の考え」を伝えようと思ったら、専門性を高めながら幅広い経験を積んでいく必要があります。こうした気づきがきっかけになって、勉強や仕事に取り組む際の意識もより高まったように感じています。

皆、何かしら苦手なことはあると思います。私の場合はそれが話すことで、20代のころには「自己紹介して」と言われても何も話せず、とても恥ずかしい思いをしました。自己紹介の仕方って学校では習わないですし、自分から学ばない限り誰も教えてくれませんよね。なぜ皆はできるのか、なぜ自分はできないのか、非常に悩んだものです。

今思うのは、苦手なことやわからないことは習えばいいということ。練習したり習ったりするのは、決して恥ずかしいことではありません。自己紹介も、以前はアピールしすぎることなく柔和な雰囲気で話せる人をうらやましく思うだけでしたが、今では練習すればできる、むしろ練習しておくものだと考えています。実際、自宅では鏡の前で大真面目に自己紹介の練習をしています。

どうメンタルを整えるか

一方、メンタルをどう整えるかという点も、自分なりにずっと模索してきました。仕事には緊張だけでなくイライラもつきものです。私は、仕事でうまくいかないことがあったときは、内心イラッとしても「怒らない」「不満や愚痴を言わない」「いったん持ち帰って自分に非があったかどうか考える」と決めているのですが、実はこれ、結構メンタルにきます。

その点も何とかしたいとずっと思っていて、最近になって自分なりの解消方法を見つけました。イライラしたり思い詰めたりし始めたら、溜め込んでしまう前に少し時間をとって運動をするようにしたのです。

心が荒廃している状態で自分の非に向き合うのはよくないですから、ストレッチやヨガなどをして血流をよくし、心も体もいったんフラットな状態に戻してから熟考に入る。私にとっては、これが心の健康を保つうえで大いに役立っています。皆さんにも、自分なりの「フラットに戻れる方法」をひとつ持っておくことをおすすめしたいです。