印象がいい人と、そうでない人との違いは何か。マナー講師の松原奈緒美さんは、「ビジネスマナーを軽視してはいけない。ノックの回数、鞄やコートを置く場所、名刺交換の順番。知らないだけで、評価を落としてしまう行動がある」という――。

※本稿は、松原奈緒美『信頼される人がやっている ビジネス基本のふるまい事典』(かんき出版)の一部を抜粋・再編集したものです。

商談で取引先が漏らす“意外な決め手”

来客・訪問応対者は、会社の顔として応対をします。その応対によって、企業全体の印象が判断されます。

カウンターで接客する女性スタッフ
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

応対のマナーを知っていること、そしてそれを実践できることが大切です。

準備、出迎え、ご挨拶・名刺交換、お茶出し、お見送りなどの応対から、企業のお客様に対する姿勢や教育レベルがわかるものです。

つまり、担当者だけではなく、応対に関わる方すべてが一定レベルの対応ができるようにすることが必要です。

実際に、商談が成立した際に「どの方も適切な応対ができていたから御社に決めました」と取引先やお客様から言われたという話もよく聞きます。

本稿では、主な来客・訪問応対のポイントをお伝えします。

ビジネスコートは「裏地」が重要

コートには「防寒」と「汚れ除け」のふたつの意味があります。

【Close-up:感じのいい人、一発アウトの人】
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相手の敷地に入ってからコートを脱ぐと、埃や花粉などを相手先に落としやすくなります。敷地の外で脱ぎ、中表にして持って入りましょう。

一軒家であれば門の前で、マンションなどであればオートロックのインターフォンを鳴らす前には脱いでおきましょう。

企業訪問であれば、該当する建物前やご案内者とお会いする前には脱いでおきます。

また、脱いだコートを中表にすると裏地が外側にきます。裏地が派手すぎるもの、汚れや破れがあるものは避け、ビジネスにふさわしいものを着用しましょう。

なお、脱いだコートは背もたれにかけるなどせず、小さくたたみ、鞄の上に置きます。置けない場合は、自席の脇などにたたんで置いておきましょう。

帰る際も、コートは敷地を出てから着用してください。

このマナーは外出先でも同様です。特に飲食が伴う場面では、店舗内のテーブル付近で着脱すると、ほかのお客様にも不快感を与えたり、ご迷惑をおかけすることがあります。周囲への配慮を怠らないようにしましょう。

コートの例
出典=『ビジネス基本のふるまい事典』