老後の資産運用には使い勝手のいい「隔月分配型」

ところで、「毎月分配型」も「隔月分配型」も、手数料が高い商品なので金融機関が売りたい商品ではあるのですが、個人投資家にとっても一定の需要があるのも事実です。

例えば、年金生活者にとっては、年金の他に、定期的にお金を分配金として受け取れるので、ゆとりある老後の生活資金に回しやすいというメリットもあります。元本払戻金についても、自分で売却タイミングを考えずに資産を取り崩せるという面もあります。

仮に年6回全て「普通分配金」だったとしても、新NISAであれば全て非課税で受け取れます。

つまり、資産を「形成」する必要のない状況になったとき、資産を取り崩していく状況になったときには、「毎月分配型」も「隔月分配型」も活用する手はあるということです。もちろん、購入時手数料や信託報酬が高いことには注意して購入する必要はありますが。

投資信託協会が発表している対象商品リストによれば、9月1日現在、「隔月分配型」は54本あります。

【図表】新NISA対象の「隔月分配型」投資信託
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出典=投資信託協会の商品リストを基にMoney&You作成