整形の結果に満足できず「今度はこっちを」と繰り返す

本来は自分の自信を取り戻すために受けたはずの整形手術で、客観的には良くなっているにもかかわらず、その結果に満足できず術前より悩みが強くなってしまうのは、とてもつらいことです。そのつらさは、「今度はこっちを治したい」と修正を繰り返し、つぎつぎに自分の顔にメスを入れたくなる衝動となってあらわれます。

また、おそらくこのタイプのあなたの審美眼はとても繊細で、人が気づかないような小さな差異にも気づくほうではないでしょうか。そのため一度の整形をきっかけに、逆にアンバランスが目について気になり出してしまうのです。

けれども、何度整形を繰り返したところで「今の自分」と折り合うことができなければ、苦しみは膨らむばかりです。まず先に心の傷を癒やし、それからもう一度、整形手術が本当に必要かどうかを考えてほしいと思います。

整形には必ず、あなたにちょうど良い引き際、折り合う地点というものがあるからです。

マスクをする女性
写真=iStock.com/maroke
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有名私大に入り二重まぶたにしたアヤさん24歳の場合

一重まぶたを二重にする手術を繰り返し受けているアヤさん。

手術のせいでよけいに醜くなったと感じて外出ができなくなり、大学も2年留年している状況です。メンタルをもっと強くして復学したいし、目ももっと綺麗にしたいと来院しました。

サラリーマンから起業した父と、現役看護師の母のもとに育ったアヤさん。重度の脳性麻痺である2歳上の姉と5歳下の弟がいます。

母は姉の世話と仕事でつねに忙しかったため、乳幼児期はおばあちゃん子でした。小学校、中学校までは皆勤賞で成績も良いほうでしたが、高校から女子大付属中高一貫校に入ると、中途入学の自分の居場所のなさを感じるようになりました。

やっとできた友だちが「可愛くなければ意味がない」という考えだったために、「顔を変えるのは無理でも、痩せれば可愛くなれる」と思って10キロダイエットしたのがこの頃。生理が止まったためいったんは体重を戻したものの、ストレスを感じると過食するクセがついてしまいました。

有名私立大学に入学しますが、周囲が派手で華やかで、一重まぶたの地味な自分の顔へのコンプレックスが強くなります。そこで美容外科に行き、さっそく埋没法(プチ整形)を受けて二重まぶたにしました。