編集部と企業とのコラボ商品について活発な意見交換を
さて、今回のキックオフイベントのメインは、「働く女性向け商材の現状分析と、要望」についてのディスカッション。プレジデント ウーマン編集部とメーカーでさまざまなコラボ企画を進行中で、ミニバッグからオフィス家具、住宅などついて議論。積極的な意見がたくさん飛び交った。
まずは流行中のミニバッグのビジネスタイプの需要などをディスカッション。コロナ禍が落ち着いてくると、ビジネスの会合などが増加。例えばホテルでの会合の際、クロークに荷物を預けた後、スマホ、お財布、名刺などが入るミニバッグがあったらどうだろうか――。
「ある程度の役職になると、いろんなパーティーや懇親会に参加しないといけないが、結婚式の参列時に使うようなミニバッグでは浮いてしまう」「比較的堅い業界にいるので、少し落ち着いた色みがいい」「存在感があまりなく、サラッとかけられるタイプが欲しい」「ぶ厚くて硬い革素材だとちょっと大きく感じてしまう」と、総じて、キャリア女性たちは存在感のない柔らかい印象のアイテムを希望しているよう。また、「これ見よがしなブランドのシグネチャーが全面に出ていると恥ずかしい」というキャリア女性ならではの意見も聞かれた。
次に、リモートワークが浸透した今、在宅ワーク中、長時間座っても疲れない高品質の椅子の需要も高まっているが、どんな椅子なら自宅に置いてもいいと思えるかを尋ねた。
「ゲーム用のいわゆる“ゲーミングチェア”は機能が高く、長時間座っていても疲れない」と複数の参加者から意見が出た。しかし問題は見た目。「ゲーム用の椅子はめちゃくちゃごつい。男性向けな感じがする」との声も。また「座面が変えられたらいい」との声が多数聞かれた。
「人によってお尻の座り心地の感じ方が違う。表と裏で座面の材質を違うものにしたら、人によって気分によって替えられるのでいい」「座面を外せると衛生面でもOKです」など、大変参考になる意見が聞かれた。また「長時間座っていると足がむくんでしまう。かかとを少し上げるなど、ちょっとしたフットレストがあるとうれしい」という声も。
さらに、最近のSDGsの観点に鑑み、「日本では家具を修理に出す人はほとんどいないらしい。でも、サステナブルな時代らしく、修理ができて長く使えるといい」なども。活発な意見とともに、女性たちは椅子へのこだわりが高いこともわかった。
住まいに関しても積極的な意見が飛び交った。
「3部屋しかないのに4人で暮らしていて家が狭い。わざわざリノベーションをせずに、間取りを柔軟に変えられるような設計がいい」
「ひと昔前の一戸建ては、バリアフリー対応ではない。介護する人間の負担を減らす意味でも、エレベーターも後から付けられたらいいのにと思う」
「家を建てた時は、家族の構成人数が増えるか減るかなど、将来的に家をどうしたらいいいか私たちにはわかりません。その際にハウスメーカーから適確な提案があるとうれしい」など、近い未来に訪れる親の介護を視野に入れた声も多かった。