大ヒット吸水型生理用ショーツの成功の裏側

次に女性のニーズをくみ取った商品展開で注目を浴びている、Be-Aジャパン代表取締役の高橋くみさんがゲストスピーカーとして登場。編集長や参加メンバーの皆さんと活発な議論を展開した。

Be-Aジャパンが掲げるミッションは「(まずは)日本で一番女性を幸せにする」。なかでも同社が開発した吸収型生理ショーツ「べア シグネチャー ショーツ」はナプキンが不要の画期的商品。憂鬱ゆううつな生理の日を快適に、そして安心に過ごせると、デビュー以来大ヒットを続けている。「生理だからといって、いろんなことを諦めたくない」という女性の気持ちを応援するだけでなく、大量に捨てられる使用済みナプキンの削減にも寄与。しかし成功に至るまで、さまざまな苦労があったと高橋さんは言う。

Be-Aジャパン代表取締役の高橋くみさん
撮影=小林久井(近藤スタジオ)

「ショーツを生産してくれる工場を探しましたが19社に断られ、20社目でやっと許諾されました。その会社の管理職の方は非常に乗り気でしたが、部下の男性が拒否反応を示してしまい……。その後この話はなかったことにしてほしいと言われましたが、再度きちんと話し合いをして、やっと生産にこぎつけたのです。女性の生理をまったく理解していない男性が多いことを痛感しました」(高橋さん)

男性側の理解を得るには若い世代の教育も必要なので、男子校で生理についてレクチャーをしたり、各メディアに登場して情報提供をしたりと、生理や女性の体の悩みについての啓蒙活動を高橋さんは行っている。

男子高校生の反応や米国での性教育についての実情について参加者から質問があり、興味深いお話を高橋さんから伺えた。