ヘリコプター勉強法

できるだけ早く頂上まで行ったほうがよい。分からなくても進んだほうがよい、と述べました。

ただ、完全には分からないで先に進もうというのですから、手助けが必要です。そこで、「ヘリコプター」に助けてもらって、高いところに連れて行ってもらうことにします。歩いて登らなくてはいけないと考える必要はありません。

では、そのようなヘリコプターとして、実際にはどのようなものがあるでしょうか? それについて、以下に述べます。

ヘリコプターの内部
写真=iStock.com/Mumemories
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第1の方法は、分からない概念が出てきたら、百科事典で調べることです。ウェブの記事でも構いません。ただし、ウェブの記事にどの程度の信頼がおけるかは分かりませんから、注意が必要です。

数年上の学年の教科書を読む

第2の方法は、学校の勉強であれば、数年上の学年の教科書を読むことです。すると、いまやっていることの意味がよく分かります。兄姉がいるなら、その教科書を見せてもらいましょう。

小学校の低学年なら高学年の教科書を、高学年なら中学校の教科書を、中学生なら高校の教科書を見る。そして、高校生なら、大学教養課程の教科書を見るのです。

そういうことが友達同士の競争になるような環境であれば、とてもよいでしょう。これは、「数学ではことに基礎が難しい」の項で述べた数学の場合に限りません。自慢しあえる友人がいると、良い競争になります。「ローマ帝国の詳しい歴史を知っているか?」「この小説を読んだか?」などという競争です。

そうした競争に勝つために『三国志』を読めば、中国の歴史に興味を持つでしょう。『戦争と平和』を読めば、ナポレオン戦争の時代の世界に興味を持つでしょう。

先生を困らせるために難しい質問を教室でしようと、勉強するのもよいでしょう。