マッチングサービス、SNS、エージェントを活用する

自分にマッチした「業務委託」「副業」を探すためには、次のような手段があります。

●副業マッチングサービス

最近は、さまざまな副業マッチングサービスが提供されています。まずは「フリーランス・副業人材サービスカオスマップ」で検索してみてください。これは副業マッチングサービスが職種別・ジャンル別に整理されたもので、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が公開しています。このマップを参考に、自身のスキルやニーズに合うサービスを探してみてはいかがでしょうか。

●SNS/友人・知人

SNSの投稿から副業につなげている方もいらっしゃいます。スタートアップやベンチャー企業が「こんなビジネスを立ち上げる」「こんなスキルを持つ人、ちょっと手伝ってほしい」などと投稿した際、自ら手を挙げて仕事を引き受けるのです。また逆に、「こんな経験・スキルを生かして副業がしたい」と発信しておくと、声がかかるかもしれません。

同様に、友人・知人に声をかけておき、情報を得てもいいでしょう。

●転職エージェント

転職エージェントは通常、正社員・契約社員の求人案件を手がけますが、実は「業務委託でもOK」の案件を持っていることもあります。

「基本は正社員募集だけど、場合によっては業務委託でもかまわない」という、企業が大っぴらには言えない情報をつかんでいるのです。

なお、どんなルートで業務委託・副業案件を探すにしても、「自身の経験・スキルのうちどれを切り出して生かせばよいか」「どんな案件を選べばいいか」がわからないこともあるでしょう。

人材マーケットのニーズを知り、自身のどのスキルに市場価値があるのか=効率よく稼げるのかを知るためにも、一度転職エージェントに相談してみるのも有効です。

「タイムマネジメント」や「期待値のギャップ」で失敗することも

業務委託や副業は誰にでも合う働き方というわけではありません。「性格的に向いていない」「取り組み方を間違える」などの理由で失敗に終わるケースがあります。失敗してしまったお2人の事例をご紹介しましょう。

●実績を出せないままフェードアウト

Aさんは、報酬ではなく「やりがい」「キャリアアップ」を目的に副業を始めました。成功報酬の営業職です。しかし、なかなか副業に従事する時間を確保できず、当然ながら成果も挙げられず……モチベーションが下がり、数カ月後にやめてしまいました。

Aさんにとっては新たなキャリアにつなげるためのチャレンジ。つまり、最初は商品やマーケットについて学んだり、進め方を試行錯誤したりするなどの努力が必要です。そうした負荷がかかることを覚悟したうえで、初期の一定期間は時間を確保するべきだったといえるでしょう。