生活習慣や社会環境が原因の睡眠障害

① 交代制勤務による睡眠障害

夜間の不眠や、日中の眠気、作業効率の低下などが現れ、身体症状としては倦怠感や食欲不振などが起こります。体内時計のリズムが勤務のスケジュール変化に合わず、新しい時間に追いつけないことから起きます。体内時計の位相変化は2~3時間程度が限界であることから生じます。

② 睡眠相後退症候群

夜更かしが続くことにより、眠くなる時間が後退している状態です。明け方近くまで寝つけず、いったん眠ると昼過ぎまで目覚めないような睡眠パターンなので、睡眠そのものには問題なく、睡眠時間は一般に長めです。

週末だけ入眠・覚醒が遅くなる社会的時差ボケと異なり、平日でも入眠・覚醒のリズムが遅れます。

多くの場合、出勤や登校などの時間が決まっているのですから、寝不足のまま起床時刻になるでしょう。結果的に覚醒困難、日中の強い眠気、入眠困難などの不眠・過眠症状が出現します。学校や会社は朝から始まる場合が多いので、不登校や遅刻が多くなり、社会生活を送るのが困難になってしまいます。

若者に多くみられ、なかには遺伝子の一部に変異がみられる場合もあります。

ストレスフルな状態で、目に手を当てている女性
写真=iStock.com/Jirapong Manustrong
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遺伝子や病気、習慣が原因の睡眠障害

③ 睡眠相前進症候群

睡眠相後退症候群とまったく逆で、夕方から眠くなり起きていられなくなり、早朝に目覚めてしまいます。体内時計が前方にずれている状態で、高齢者に多いのが特徴です。Per2という時計遺伝子に変異があり、家族性に発症する例が知られています。

④ 非24時間睡眠覚醒症候群

寝る時間や起きる時間が、毎日1時間程度遅れていく病気です。体内時計が朝の光や朝食などでリセットされないため、自分自身の体内時計の周期で後ろへ遅れていってしまうのです。

思春期から青年期が発症しやすく、昼夜逆転のような状態となる場合もあります。また、光の刺激を十分に得られない高度の視覚障碍者も、同様の症状を示す場合があります。

⑤ 不規則型睡眠覚醒症候群

睡眠と起床が昼夜を問わず、不規則になる病気です。したがって、社会の時間と合わず、夜間に不眠が起こったり、日中に眠気が起こり、昼寝をすることが多くなります。脳梗塞患者や、ベッドですごす状態が長くなり、社会とのかかわりが少ない場合などに起こりやすいとされています

これら概日リズム睡眠・覚醒障害を含む睡眠障害は、内科、心療内科、精神科などで診療しています。睡眠障害を専門に診療する「睡眠障害外来」を開設している医療機関もあります。睡眠について悩んでいる人は、まずはかかりつけ医や内科で相談するのも方法です。