消費者を保護するクーリング・オフ制度

【ママ】どうしよう、契約してハンコ押しちゃった……。

署名捺印する人の手元
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【パパ】そういう「しまった」「軽い気持ちで契約しちゃった」というミスから救ってくれるのがクーリング・オフ制度だ。ふつうは、いったん成立した契約は一方的に解除できないけど、訪問販売や電話勧誘販売などの不意打ち性の高い取引では、消費者が頭を冷やして考えることができるように、契約後一定の期間内であれば、無条件で契約が解除できるって、特定商取引法で制度を設けているんだ。それがクーリング・オフ制度。

【ママ】どうすればいいの?

通販はクーリングオフ適用外

【パパ】訪問販売や電話勧誘販売、キャッチセールスの場合、契約書面を受け取って8日以内に、相手方に書面で通知すればいいんだ。受取記録がわかるように、郵便局から特定記録郵便か簡易書留で出せばいい。

【ママ】よかった~。

【パパ】ただ、街頭で勧誘されて居酒屋に入ったとか、現金取引で3000円未満とか、葬儀などの役務の提供とかは、クーリングオフができないからね。通販にはもともとクーリングオフが適用されないし。まあ、手紙は僕が出しておくよ。

午堂 登紀雄(ごどう・ときお)
米国公認会計士

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。著書に『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)、『決定版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(Gakken)、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(日本実業出版社)、『お金の才能』『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)など。