書類選考を通過するにはどんな職務経歴書を書けばいいか。フリーランスの人材マッチング事業を行う岡本祥治氏は「華々しい成果が書いてあっても、本当の実力は透けて見える。職務経歴書で重要なのは自分のストーリーをきちんと言語化することだ」という――。

※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

インタビュー
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「職務経歴書」の落とし穴

「ライフワーク」発見の第一歩は、自分の「好き」を探すこと。そして、次にやるべきことは、ご自身の「キャリアポートフォリオ」の制作です。

「好きを仕事に」するためには、その仕事に必要な能力やスキルがあることが前提です。それを示すのが、「キャリアポートフォリオ」、いわゆる「職務経歴書」です。

もし「アルバイト面接で履歴書は書いたことあるけれど、職務経歴書は書いたことがない」のであれば、ぜひこの機会に、「職務経歴書」を書いてみてください。どこかに出す予定など不要です。架空の転職先を想像しながら書いてみてください。

逆にここで、「なんだ、職務経歴書か。当たり前のことを言うな」と思った人のほうが、むしろ要注意かもしれません。例えば、こんな「職務経歴書」を書いて、提出しようとはしていませんか。

「○○大学の○○学部を卒業し、○○商事の○○部署で、肩書は○○で○年やってきました」

もしこれを出すと、書類選考の通過率がガクンと落ちること間違いなしです。「○年次長、○年課長、○年部長」というように、職務経歴書にありとあらゆる肩書を書き連ねている人が時々います。これは、いの一番に企業から敬遠されます。なぜならこのような経歴書は自分以外の「看板」を示しているにすぎず、当の本人の姿は何も語っていないに等しいからです。