朝食に代わる“中間食”のススメ
私自身も胃腸は丈夫ではないので、食事を摂るタイミングや食べる量、何を食べるかについては、かなり意識しています。
仕事をしている人の多くは、夕食は19時以降になるでしょう。その場合、朝食を起床後すぐに摂ることはおすすめしません。
私自身、夕食はどうしても19時以降になるため、翌日お腹がグーグー鳴って食べ物を受け入れる準備ができるのは、午前10時以降が多いです。
もちろん、これは私の話で、朝からお腹がグーグー鳴って胃腸の調子が絶好調という人は、朝から食べてもいいとは思います。しかし、常日頃から胃腸の調子がよくないと感じている人は、1食目はお昼以降に摂ることをおすすめします。
なかには、お腹に何も入れない状態で仕事をすることに対して、不安に思う人もいるでしょう。こうした人には中間食をおすすめします。
中間食とは、朝食でもなく昼食でもなく、その間の時間帯から少しずつ摂る食事のことです。
朝食代わりにプロテインを飲む
前述したように、夕食が遅い人は胃腸が次の食事を食べられる準備ができるのは翌日の10時以降です。しかし、当然10時には仕事が始まっている人が多いので、その時間に朝食を摂るのは難しいでしょう。朝食を食べないと次にいつ食事ができるかわからない人もいると思います。
そのような人は、無理に朝食を食べるのではなく、仕事をしながらプロテインを飲むという方法もあります。
私が実際にしているのは、朝、職場に着いたときにプロテイン入りのドリンクをつくり、仕事をしながら少しずつ飲むという方法です。
ポイントは、プロテイン飲料を一気に飲むのではなく、時間をかけて少しずつ飲むことです。少しずつ飲む理由は、胃腸への負担を減らし、インスリンホルモンの誘導を避けるという意図があります。
この方法のメリットは、朝食を摂らないことへの不安感が小さくなる点と、胃腸にとってベストなタイミングで食事を摂ることができる点にあります。運動前のストレッチのように、その日の胃腸の状況を確かめながらエネルギーを摂取できるため、もたれるようなら少し飲んでやめることもできます。
プロテインだけでお腹がいっぱいになる日は、昼食は摂らずに、自分のやりたいことに昼休みの時間を使ってもいいでしょう。
プロテインにはソイ(大豆由来)とホエイ(牛乳由来)がありますが、消化のよさと栄養を重視するなら、ホエイがおすすめです。
注意点としては、プロテインは消化の負担は少ないものの吸収は速いため、量が多かったり、頻繁に摂取するとインスリン分泌を刺激するため問題になります。
ここでプロテインを紹介したのは、胃腸の調子を取り戻すきっかけづくりのためです。筋トレのために1日複数回も飲むというアスリート向けの方法とは、まったく目的が異なります。
1回のプロテインの量は20グラム以内からスタートすると、体への負担は少ないでしょう。