かまってほしい人が使いがち。紛らわしい言い方はしない
×【余計】私のことはいいから……
○【愛され】○○以外でしたら、みなさんにお任せします
「複数の人で何かを決定する場面で意見を求められた際に、お任せしたいという意味で『私のことはいいから……』と言うと、相手にかえって気を使わせてしまうことがあります。なぜなら、あえて『私』を強調することで自分の存在をアピールすることにつながるから。周囲の人に『そうは言っても◯◯さんの意見がほしいんですよ』『◯◯さんがいないと困るじゃないですか』と言ってほしい人が使いがちだからです。こういう人は実際に自分抜きで物事が決まると、『それはないと思うな』などと決定を覆すことがあります」
自分をアピールするために、気持ちと裏腹の言葉を使うのは周囲を混乱させるのでNG。自分が賛同できないことや、譲れないことがあるなら、「◯◯以外でしたらOKです」などと伝えたうえで判断を委ねて。
相手を焦らせて、さらに混乱……。まずは話の優先順位を明確に
×【余計】要するに何が言いたいの?
○【愛され】今の話の中で、重要なところはどこですか?
「部下と話していると、話題があちこちに飛ぶなど要点が見えないことがあります。そんなとき『要するに何が言いたいの?』と言われると、相手は話をまとめようとさらに焦るほか、『自分は拒否されている』と感じることも。話の要点が見えない原因は、相手の話の順序がわかりにくいだけでなく、共有している情報が少ない場合も。まずは『今の話の中で、重要なところはどこですか?』『あなたが気になっている部分はどこですか?』など、内容の優先順位を明確にする声がけが必要です」
しかし、せっかちな人はこのステップを飛ばし、「要するに、こういうことだよね?」と話をまとめてしまいがち。それでは一方的な“決めつけ”になってしまい、部下は次から何も言えなくなる。まずはしっかり相手の話を聞く姿勢を持とう。