企業からのメールで「ご縁をつなぐ」
一方、近年は「ダイレクトリクルーティング」という手法で、企業から直接オファーが届く転職系サービスが増えました。気になる企業から直接届いたメッセージであれば、積極的に返信してみるとよいと思います。
特に、人事担当者に限らず、現場責任者や経営からのコメントが入っていたり、具体的にあなたの経験に触れ、「どのような活躍を期待しているか」といった入社後のポジションを想定した提案があるなど、明らかにあなたの経歴をじっくり読んで個別に送ったと思われるメッセージは、信用してもよいでしょう。
また、「今すぐに応募できないが、将来的に応募を検討している場合」「募集しているのとは別のポジションを希望したい場合」も、無視してしまうのではなく、一度状況や希望を伝えるメッセージを送ってみましょう。今後の採用計画や募集ポジションの可能性について確認できるかもしれません。また、将来、また声をかけてもらえるケースもあります。ご縁をつないでおくことで、将来のビジネスチャンスにつながります。こうしたテクニックは、30代以上のビジネスパーソンには欠かせません。
選考で落とされることも
企業から「オファー」と書かれたメールを受け取っても、「内定がもらえるだろう」と考えるのは時期尚早です。単に有名大学出身であるとか、在籍企業が大手であるといった理由や、募集中の職種と現職の職種がマッチしているなど、設定した条件に合っているという理由だけでメッセージを送っている可能性も大いにあります。
また、メールの内容にかかわらず、応募すれば通常通り書類選考や複数回の面接は実施されます。応募書類を確認してコミュニケーションを重ねた結果、期待値に届く人物でなかった場合は、あっさり落とされてしまうこともあります。