時間を増やすためには出費を厭わない

六本木のオフィスビルに入っている取引先の担当になったのをきっかけに、わざわざ六本木に引っ越したくらいです。夕方に打ち合わせが終わるといったん自宅に戻り、家族と夕飯を共にする。

荒木陽介『「お金を生む時間」のつくり方』(朝日新聞出版)
荒木陽介『「お金を生む時間」のつくり方』(朝日新聞出版)

そのあと、会社に戻って残業するという日々を送っていました。どうせ夜遅くまで働くなら、家族と食事をしてからのほうが生産性は高いと考えたわけです。

また、会社から電車で35分の場所にある取引先には、自腹でタクシーで移動しています。2500円かかりますが、15分で着きます。

20分を2500円で買ってでも、その時間をほかの仕事に充てたいのです。タクシーなら乗り換えなどで歩く必要もないので、余裕で仕事の電話をかけられます。寝不足だったら仮眠して、頭をスッキリさせることもできるでしょう。

その移動が月に10回あったら、電車に比べて3時間20分の余白が生まれます。さらに、電車よりもタクシーの2時間30分の移動時間のほうが生産性は高いわけです。こういう時間の使い方の差は、きっと会社員としての成果の差につながるでしょう。

荒木 陽介(あらき・ようすけ)
サラリーマン投資家

不動産投資を中心とした国内外の様々な資産形成を実践するサラリーマン投資家。1977年生まれ。大学卒業後、広告会社に入社し、営業目標を達成し続ける(40歳のとき、最年少で部長に昇進)。38歳で始めた不動産投資ではたった3年で総資産10億円を築く。現役サラリーマンと不動産投資家の二足のわらじを継続中。