「女性活躍」は自然とたどり着く答え

【白河】新規事業では資金調達をしながら進める場合もあるかと思いますが、投資家の反応はいかがですか?

【小川】いい評価をいただけています。日本で女性活躍を進めるにはまだまだ根深い問題がたくさんありますが、それでも今、変革に挑まなければこの先も日本は変わっていかない。投資家の方々もそう感じているようです。

【白河】お話を伺って、ノキオさんの事例は、地方企業、中小企業などの女性活躍推進の起爆剤になると思いました。最後に、女性活躍に積極的でない企業、なかなか取り組みが進まず悩んでいる企業に対して力強いメッセージをお願いします。

【小川】女性が活躍できる職場やワークスタイルは、すべての人が輝ける職場やワークスタイルでもあります。ですから、「自社をより良くしていこう」という視点で改革を進めれば、自然と女性活躍という答えにたどり着くのではないでしょうか。皆さんにもぜひ、女性活躍を起点にした働き方改革に取り組んでいただけたらと思います。

構成=辻村洋子

小川 健三(おがわ・けんぞう)
NOKIOO 代表取締役

1977年、静岡県生まれ。2001年に神戸大学を卒業。NECにて官庁向けシステム構築・運用に対するシステムソリューション営業に携わり、2006年に静岡・浜松にUターン。IT系・WEB系企業勤務を経て、2011年にNOKIOOを創業。地方から成長するベンチャー企業づくりにチャレンジしている。

白河 桃子(しらかわ・とうこ)
相模女子大学大学院特任教授、女性活躍ジャーナリスト

1961年生まれ。「働き方改革実現会議」など政府の政策策定に参画。婚活、妊活の提唱者。著書に『働かないおじさんが御社をダメにする』(PHP研究所)など多数。