本が多い家は、湿度と温度に要注意

本は、適度な湿度と温度を保つ必要があります。特に、湿度が高いと虫が発生しやすいし、本も変色しますので気をつけてください。

わが家の夫の部屋は、棚に並んでいるのがほとんど本なので、エアコンを毎日つけるようにしています。

書棚の周辺にたまっている目立つホコリを掃除機で吸い取り、1段ずつ本を移動させて、空いた各段を乾拭きしてホコリを拭き取ります。ホコリ取りを使ってもいいですね。しつこい汚れは水拭きで落とし、乾いたら本を戻します。水拭きした場合は、扇風機を1時間ほど当てて乾燥させます。

ブランド品は価値のあるものとして管理を

ブランド品は、一つずつカバーに入れて保管しましょう。ケースは捨てずに取っておき、その中にしまいます。

本体を守ってくれるのはもちろん、ケースだけで売れる価値のある場合もあります。カバンなどは使ったら表面を拭き、しばらく時間をおいて換気してからケースにしまい、ホコリが被らないように保管します。

私はなかなかそこまで管理できないので、ブランド品は買わないし買えないのですが、大切に保管すれば、古くなっても売ることが可能な価値のある物です。

つい集めがちな化粧品は用途を分ける

化粧品のなかでも、持っている数が多いものは口紅でしょうか。

通販で口紅を買った時、どの色もきれいに見えて、つい全種類揃えてしまい、ケースの中がいっぱいになってしまったことがあります。私は化粧ケースを自分で改造して、口紅、眉用、目元用など、用途別に分けて入れるようにしています。

基礎化粧品やクリーム類は、整髪料やブラシ、歯磨き粉などと一緒に、洗面台の横に置いています。ただそこにポンと置くのでなく、大きなお菓子の箱や缶の中に、分類して入れています。

ブラシやクシは手ぬぐいを上に被せて、使う時に外して使っています。それらの箱を低い脚付きの台にのせておくと、洗面台を拭く時に掃除しやすく、箱裏も濡れたり錆びたりしないのでおすすめです。また、上からシャワーキャップを被せれば、ホコリや水はねによる汚れを防げます。

掃除のしかたがわからない物については、「放っておこう」「見ないようにしよう」より、「そのまま置かずに被せちゃおう!」がおすすめです。

私は職場のパソコンにホコリがたまるのが嫌なので、キーボードとモニターにタオルを被せています。簡単な汚れ対策です。

新津 春子(にいつ・はるこ)
日本空港テクノ所属

1995年、日本空港技術サービス(現:日本空港テクノ)に入社。97年に最年少で全国ビルクリーニング技能競技会一位に輝く。以降、指導者としても活躍し、現在は羽田空港第一、第二、第三ターミナルの清掃の実技指導に加え、同社ただ1人の「環境マイスター」として、羽田空港全体の環境整備に貢献する。2018年には、羽田空港で培った清掃品質を家庭に届けたいという思いから、ハウスクリーニングの新規事業「ハウスクリーニング 思う心」を立ち上げる。著書に、『清掃はやさしさ』(ポプラ社)、『世界一清潔な空港の清掃人』(朝日新聞出版)がある。