お金持ちに共通する「お金といい関係を築く習慣」

「本当にそんなことがあるの?」と疑う人もいるでしょう。その気持ちはよくわかります。わたしも若い頃は、お金の本質がまだよく理解できず、「なんだかスピリチュアルな考え方だな」と思ったものです。

でも、幸せそうなお金持ちと付き合い、日常的な振る舞いを注意深く観察するにつれて、ひとつのことに気づきました。それはなにか?

その人たちは、お金を使うときに、必ず「ありがとう」と感謝していたのです。そして、お金を受け取るときにも、「ありがとう」といって手にしていました。

そうしてお金と「いい関係」を築いているからこそ、彼ら彼女らは幸せであり、happy moneyがどんどんやってきたのです。

ふだんあなたがお金を与えたり、受け取ったりしたときに、そのお金がどんなエネルギーを帯びているか。それによって、あなたがこれからどんな生活を送り、どんな人生を築いていくかがまったく変わるのです。

感謝や愛情が“いいお金”を呼び込む

いまのあなたの収入が多いか少ないかに関係なく、あなたは、happy moneyかunhappy moneyかの、どちらかのお金の流れに入っています。

自分では気づけないかもしれませんが、必ずどちらかの流れのお金を、ふだんあなたは受け取り、そして使って生きているのです。

理解を深めるために、いったんお金から離れて考えてみましょう。

例えば、あなたが自分の能力を誰かに提供したり、あるいは愛情のこもったプレゼントを誰かにあげたりしたとします。そのとき、相手から「うれしい!」「ありがとう!」「とても助かったよ!」と感謝されたら、あなたはどう思いますか?

「ああ、この人はわたしのしたことに喜んでくれているんだ」
「もっとこの人に親切にしてあげたいな」
「次はどんな手助けができるだろうか?」

自然とそんな気持ちになりませんか?

お金もまったく同じです。「(自分の能力を使って)あの人を助けてあげよう」「大切なあの人にプレゼントしてあげよう」といった行為に気持ちが宿るように、お金を使ったり受け取ったりする行為にも、それを使う人の感情が宿るわけです。

・得意なことを活かし仕事をして、満足したクライアントから受け取ったお金
・子どもが進学できるように、両親が長い時間をかけてコツコツと貯めたお金
・生きるのが困難な人たちが少しでもよくなるようにと寄付したお金
・社会課題を解決するビジネスを展開する会社に投資したお金

かたちはいろいろですが、こうしたお金はすべてhappy moneyです。

これらのお金に共通するのは、どれもポジティブな気持ちがあるということです。大切な人に対する心温まる愛情があり、もっと社会をよくしたいという強い意志があります。社会的弱者に対する、心からの思いやりがあります。