目標の期間は使い分けよう

まず、半年、3カ月、1カ月、1週間、1日の目標を使い分けてみてください。それぞれの目標には、次のような役割があります。

▶半年、3カ月の目標……検証をして、さらなる飛躍を狙う効果
▶1カ月の目標……半年、3カ月の目標達成の確率を高める効果
▶1週間、1日の目標……「今」やるべきことに集中する効果

もし、ラットレースのような、クルクルまわるネズミのような状況だとしたら、やるべきことは「半年、3カ月」の目標設定をしてみることです。特にリモートワークの環境において、検証せずにやり続けることは、孤独の中で、マシンのように同じことを繰り返すだけになってしまいます。これは避けたいところです。

月間の目標が未達成だとしても、3カ月で帳尻を合わせるくらいの発想がないと、検証はできません。「検証」や「次への対策」をしっかりと行うほうが、断然仕事は面白くなりますし、あらゆる環境で結果を出せるスキルが養われます。

NG 「月間目標の達成」ばかりを気にする
月間目標ばかりに気を取られてしまうと、短いスパンでしか仕事を考えなくなります。OK 「複数の目標」を組み合わせてマネジメントをする
さまざまなスパンの目標を組み合わせることで、あらゆる環境で結果を出すスキルが養われます。
伊庭 正康(いば・まさやす)
らしさラボ代表

1991年、リクルートグループ入社。営業部長、フロムエーキャリア代表取締役を歴任後、2011年に研修会社らしさラボを設立。YouTubeチャンネルでも営業のノウハウを配信中。近著に『超効率的に結果を出す テレアポ&リモート営業の基本』(日本実業出版社)がある。