結局、どこの会社が自分に合っているのか

③どの会社に乗り換えるか

大手キャリアのNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天。いずれも、さまざまなサービスを展開している大企業です。関連サービスを利用すればするほど、ポイントが貯まりやすくなったり値引きを受けられたりする、いわゆる「経済圏」というものを展開しています。

たとえば、もしあなたが楽天の会員で、楽天市場をはじめとする楽天経済圏を活用しているというならば、楽天モバイルを利用すると、楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になり、楽天市場で買い物をしたときに得られるポイントが+1倍されます。

このように、普段利用しているサービスとの相乗効果が望めるようならば、わざわざほかの格安スマホに乗り換えなくても、お得に使えるかもしれません。

申し込みからサポートまで全てオンラインでも構わないという方は、ぜひ大手キャリアの格安プランを活用しましょう。

総合点ではUQモバイルがイチオシ

大手キャリアと格安スマホのなかで総合的におすすめしたいのは、UQモバイルです。「くりこしプランS」であれば1480円+税という安さで利用できるうえ、余ったデータ容量は翌月に繰り越すことができます。2021年には5Gにも対応予定とのこと。対象エリアに住んでいるのであれば、ますます使い勝手がよくなります。

通話を重視するのならばY!mobileもおすすめ。「誰とでも定額」のオプションをつければ10分以内、「スーパー誰とでも定額」ならば24時間国内通話を無料にできます。ただし、「固定電話割」は固定電話を持つ必要性が薄れている現状ではいらないでしょう。むしろ、固定電話の契約を解除して通信費を下げたほうが合理的です。

2021年は、スマホ代が大きく下げられるチャンスの年になります。面倒くさがらずに、自分に合ったサービスをぜひ利用して、通信費の削減に取り組みましょう。

頼藤 太希(よりふじ・たいき)
マネーコンサルタント

Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)