「布マスク」は感染リスクが低い環境で
布マスク
布製のマスクは、パーテーションなどが設置されている場所や、無症状の人も含めたマスクの着用(ユニバーサルマスク)、屋外など、感染リスクが低い環境で使うのに適しています。
《ポリエステルタイプ》布マスクはファッション性が高く、快適機能も豊富
立体型の形状で顔を覆ってくれるので、呼吸をするのがとても楽です。自分から出る飛沫を止める効果もあります。不織布と比較すると、多孔質で大きな穴がたくさん開いた素材を用いるため、空気中に漂う飛沫より小さいウイルスや粒子は、布マスクでは止めることができません。しかし、手洗いでリユースできる環境への優しさや保湿や抗菌加工など、マスク開発の進化で、そのバリエーションは広がるばかりです。
《ガーゼタイプ》手洗いを重ねるごとに、やさしい肌馴染みに
ガーゼマスクの強みは、素材と厚み。フィルター部分は綿100%で、比較的粗めな組織でつくられています。綿は保有水分量が高く、使用中の呼気の湿度や摩擦などでガーゼが伸びると顔に馴染んできます。保湿や保温に優れ、のどや鼻の粘膜の湿度と温度を良い状態に保ちます。サイズが合っていないと鼻の横の空間が開いたり、会話中に口がマスクの下から出る場合も。顔を覆えるサイズを選ぶのがコツです。
高機能の不織布マスク
医療現場やハイリスクな一般環境など、特別な現場で必要とされ進化してきた高機能な不織布マスクをご紹介します。
《サージカルマスク(医療用マスク)》形状を顔にフィットさせやすく、漏れ込みを防ぎやすい
サージカルマスクと不織布のプリーツマスクは、形と見た目はほぼ同じ。大きな違いはフィルターの性能です。サージカルマスクは、細菌ろ過効率や微粒子ろ過効率、呼気抵抗などの基準があり、それらをクリアしています。病院では手術時など血液が飛散する状況があるため、血液不浸透性も基準として設けられています。パンデミック時などはよりリスクが高い環境にいる医療従事者に優先的に提供されるべきマスクです。
《防じん機能付きマスク(カップ型)》防じんマスクに使われる高性能フィルターを使用
防じん機能付きのマスクは、大気中に浮遊している粉じんを捕集することができる性能をもつフィルターが使われています。しかし、フィルターの性能が良くても、顔とマスクの間にすきまがあると、呼吸器防御の性能は正しく発揮できません。自分の顔にフィットすると感じる形状のマスクを選ぶことが必要です。