自分が困っている状況を具体的に書き出す

・私はLINEが苦手で困っている。

そうしたら、なるべく具体的に困っている状況について詳しく書き足していきましょう。基本は5W1H。つまりWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)です。

ただ、ここで書き出す目的は、Whyを知るためなので、そこは最後に考えましょ。

ノートにメモを取る日本人女性
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

Aさんの場合でいうとWhoは、LINEの相手全般ですが、仕事のやりとりではストレスに感じていないので、Whoはプライベートの人間関係です。Whenを考えていくと、相手からの返信待ちをしているとき。特に既読がついたあとがストレスだと気がつきました。

Whereは、ここではどこにいてもストレスに感じているので省きます。Whatは、返信が来ているかどうかです。Howは、LINEのことがいつも頭から離れないこと。ここまでまとめると、

・私は、プライベートの人間関係で、相手からの返信待ちをしているとき、特に既読がついたあと、返信が来ているかどうかいつも頭から離れずにストレスを感じている。

ということになります。さあ、ここでWhyの出番。なぜ私はこう思うのか。Aさんは気づきました。

自分が嫌われたんじゃないか、相手を怒らせたんじゃないかと思って不安になっている。ということに。

じゃあ、実際にそんなやりとりをしているかというと、全然そんなことはないのよ。でも、不安になっているときは、その前に送った冗談だとか、立て続けにメッセージ送ったことだとか、スタンプを押したことが相手を不機嫌にさせたかもしれないと心配になっていたの。

あとから振り返ってみれば、実際にそれで相手が不機嫌になったことは一度もないにもかかわらず。

振り返ってこそ気づく、考え方のゆがみ

このように、カウンセリングを受けなくても、自分で困った状況について書き出して、徹底的に5W1Hを考えてみる。そうすると、なぜそうなったのか、どこが問題なのかが見えやすくなる。

これが自己分析ってことなのね。

さて、ここまで自分のことがわかるようになってきたら、あとは、考え方や行動を変えてみるという段階になってきます。