それから部下をよく見て、一人一人の能力や向き不向きを把握することも大切。強みを伸ばして、弱みを補強するサポート力は必要です。そういう細かな目配りは女性のほうが得意かもしれませんね。

女性はライフイベント前に管理職に挑戦を

リーダー力を育てるには、若いうちにプロジェクトを丸抱えする経験を持つことが早道です。1人でプロジェクト全体を見ることで、どういった役割が存在し、どういう部署がどんなタイミングで動くかを把握したり、トラブルが生じたときの対処術などを知ることができます。この経験があると組織が拡大し、人に業務を任せることになっても大体のことは見当がつくようになります。

特に女性はライフイベントがあるので若いときに管理職を経験したほうがいい。出産などのライフイベントを迎えてから管理職に挑戦するのは難易度が高いです。時間と体力があるうちにチャレンジしておくと復帰後の選択肢も広がります。

仕事の力は美容と同じ。努力しないとダメになる

女性は100パーセントできる自信がないと手を挙げない傾向があります。だから管理職の席は男性で埋まりがち。ただポジションには限りがあるので、恐れず手を挙げて積極的に取りにいくべきですね。上司に時期尚早と言われたら、足りない部分のフィードバックを受けて成長すればいいのですから。今の自分には無理という人もいるかもしれませんが、世の中は変化し、自分も年を取る。会社の要望は当然上がっていくのに、会社員として組織にいて成長を拒んでいると、現状維持さえ危うくなります。

これは美容と同じ。20代は何にもしなくてもキレイだけど、30代や40代で努力を怠っていたら、一気に老けてしまうでしょう。管理職に昇進するチャンスがあったらつかんだほうがいい。ぜひ勇気を出して挑戦してください。