多くの日本人がアンチエイジングの意識が低いワケ
では、なぜ「できる人」は年齢に抗うのでしょうか。答えは簡単です。外見は確実にビジネスに影響を与えるからです。
あなただって、誰かから物を買うとしたら、年齢よりも老けて見える元気のない人よりも、生き生きとして若く見える人から買いたいと思うはずです。欧米のエリートビジネスパーソンは、時間があればジムに通ったり、歯のホワイトニングをしたりといったアンチエイジングの努力を欠かしません。外見とビジネスとの関係を理解しているからこそです。
それに比べて、日本人はそのあたりの意識がどうも低いように思えてなりません。
「内面こそが大事」という教育のためかもしれませんが、同じような内面を持つ人なら、外面がいい人が選ばれるのもまた、事実です。
「自分には今さら無理だ」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
そもそもこの数十年で、日本人は大いに若返ってきました。
私の祖母は61歳で亡くなったのですが、遺影を見る限り、どこから見ても「おばあちゃん」です。一方、この年代の女優さんとしては、大竹しのぶさんや榊原郁恵さん、かたせ梨乃さんなどがいますが、「おばあちゃん」と呼ぶのは失礼にあたるほど、皆さん若く見えます。
一方で、今でもやはり、「おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばざるを得ない60歳」がいることも事実です。
「もう年だから」とあきらめるのか、「いや、まだまだ若くいたい」と抗うのか。
40代はまさにターニングポイントです。「年甲斐もなく」なんて言葉に惑わされてはいけません。
最後に、ある方にうかがったアンチエイジングのコツを紹介しましょう。食事と運動が大事なのは言うまでもありませんが、食事については、脂質と塩分を減らすことがキモなのだそうです。ダイエットで糖質制限をする人もいますが、糖質は脳をはじめ全身のエネルギー源となるので、取らなさすぎるのもダメなのだそうです。
1962年群馬県生まれ。リクルートを経て、サンダーバード国際経営大学院でMBA取得。現在、オーダーメイド型企業研修、営業コンサルティングを展開するエマメイコーポレーション代表。著書に、『リクルート流 「最強の営業力」のすべて』『法人営業バイブル 明日から使える実践的ノウハウ』『50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方』(以上、PHP研究所)や、『40代を後悔しない50のリスト』(ダイヤモンド社)など多数。