客観的に自分もマネジメント。自分の機嫌は自分でとる
これまでの経歴だけを見れば、まさに順風満帆なキャリアップ。だが、その陰ではいつも不安に揺れ、プレッシャーに押し潰されそうになりながらも懸命に頑張ってきたことがわかる。くじけそうになるとき、実は自分を元気づける秘訣があったようだ。
「自分のご機嫌は自分でとることです。そのためには、今はイライラしているなとか、落ち込んでいるなとか、自分の状態にいち早く気づくことが大事。客観的に自分を見る習慣がついたので、もうダメかなと思ったらすぐリフレッシュできるようになったんです」
おいしいランチを食べたり、友だちと買い物や遊びに出かけたり。今は自粛中なので韓国ドラマやK-POPのアイドルにはまっている。食べることも大好きで、何よりご機嫌になれるのは「焼き肉」だと声がはずむ。
今後も、たとえば家庭をもって子育てをするなどの、はじめての機会に臨むことが公私ともにあるかもしれない。しかし、この先どんなことがあったとしても、今まで仕事で経験してきた失敗や教訓が活かされるはず。だから、これからも「わたしなら大丈夫、大丈夫! と、前向きにやっていく方法を考えていけるように思うんです」と、村井さんはほほ笑んだ。
1964年新潟県生まれ。学習院大学卒業後、出版社の編集者を経て、ノンフィクションライターに。スポーツ、人物ルポルタ―ジュ、事件取材など幅広く執筆活動を行っている。著書に、『音羽「お受験」殺人』、『精子提供―父親を知らない子どもたち』、『一冊の本をあなたに―3・11絵本プロジェクトいわての物語』、『慶應幼稚舎の流儀』、『100歳の秘訣』、『鏡の中のいわさきちひろ』など。