「休暇型ワーケーション」日本航空
忙しくても、会議が入っても、諦めることなく旅行へGO!

旅先や帰省先で仕事もこなす

早くから社員の働き方を模索し続けている日本航空では、2014年からテレワークを推奨。17年に旅行先などでの就労を認める「休暇型ワーケーション」を取り入れた。導入の背景をワークスタイル変革推進グループの東原祥匡さんに聞いた。

休暇型ワーケーション
イラスト=長野ともこ

「わが社では15年から17年にかけて、ワークスタイル変革の取り組みの中で総実労働時間の目標を1850時間と定めてきました。目安として1日所定労働時間である8時間働き、20日間の年休を取得、かつ残業を月間4時間ほどにおさめれば達成できます。しかし、年休の取得は思うように促進できていませんでした」

長期休暇をとりたい、急な仕事のために旅行をキャンセルしたくないという社員の声にこたえられる制度はないかと模索していたときにワーケーションを知り、当初は休暇取得のセーフティーネットという位置づけで導入したという。

同社は部署を大きくわけると、客室乗務員や予約センターなどの「現場」部門と、デスクワークが主の「間接」部門がある。ワーケーションは間接部門を対象に導入された。