月曜日の朝会でメンバーの顔色チェック

もし、あなたがリーダーの立場であれば、ぜひ月曜日に朝会を設定してください。月曜日の朝は不調の人の症状があらわれやすいので、リーダーはチームのメンバーの顔色をしっかり確認できます。

ただし“厳しい朝会”は、出社の足が余計に重くなるのでNG。1週間の目標や優先順位をみんなが発表して、みんなで拍手をして歓迎する、あるいはみんなで褒め合うといった、気持ちの上がる朝会にしましょう。

みんなが集まることで、それぞれのメンバーが抱える業務量を把握できるというメリットもあります。先ほどは月曜日をテレワークにすることをお勧めしましたが、もしメンバーが月曜日をテレワークにすると、その人の顔色が見えにくいというデメリットがあります。その場合は対面以上に、業務の偏りなどに気を配り、ケアしていく必要があるでしょうね。

構成=池田純子 写真=iStock.com

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。