趣味がない人が「好きなこと」を見つけるワーク

「好きなこと」が多ければ多いほど、日常生活にたくさんの変化が生まれ、その結果、より充実した日々を送ることができ、ストレス知らずになれます。

とはいえ、どうやって「好きなこと」を見つければいいのかわからない、という人もいるでしょう。そんな方におすすめのワークを紹介したいと思います。

まず、紙を1枚用意します。【図表1】を参考に、まずは4つの枠を描きます。そのうえで縦横それぞれ「一人でできること」「数人でできること」、「外で(晴れの日に)できること」「室内で(雨の日に)できること」というタイトルをつけてください。

そして、まずは一人でできることを考え、それを屋内、屋外に分類していきます。次に、同じように「数人でできること」を考え、同じように屋内、屋外に分類していきましょう。

これだけでも十分ですが、「運動系活動」「文化系活動」という枠組みを追加すると、さらに細分化することが可能になります。それぞれ1つずつ挙げたとしても2×2×2=8個になりますし、2つずつ挙げれば計16個の「好きなこと」を可視化できるのです。

ポイントは頭で考えるだけではなく、実際に行動に移すことです。ですから、全部の枠を埋める必要はありませんし、本当に「好き」かどうか、深く考える必要もありません。まずはやってみて、自分に合うか合わないか検証すればいいのです。

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武神 健之(たけがみ・けんじ)
医師

医学博士、日本医師会認定産業医。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。ドイツ銀行グループ、バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバ、ムーディーズ、フォルクスワーゲングループ、BMWグループ、エリクソンジャパン、テンプル大学日本校、アドビージャパン、テスラ、S&Pといった大手外資系企業を中心に、年間1000件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を実施。働く人の「こころとからだ」の健康管理を手伝う。2014年6月には、一般社団法人日本ストレスチェック協会を設立し、「不安とストレスに上手に対処するための技術」、「落ち込まないための手法」などを説いている。著書に、『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書』や『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣』『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』などがある。公式サイト