※本稿は佐藤ブゾン貴子『人は顔を見れば99%わかる』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。
フランスでは採用面接でも活用されている
相貌心理学は、人の本質を顔で理解するメガネです。このメガネを持つ人と、そうでない人とでは、コミュニケーションにおいてもビジネスや恋愛、家族関係においても、天と地ほどの差が開いてしまうと言っても、過言ではありません。
(中略)
相貌心理学がビジネスで有効活用できる事例をご説明します。まずはマンツーマン・コンサルティング。
設定した目標に対して、きちんと管理し適切な行動ができているかどうか、スタッフやビジネスパートナーと適正な人間関係が築けているかなどを、依頼者の顔の変化を見ながら、マンツーマンでコンサルティングをしていきます。フランスでは、エグゼクティブが相貌心理学者にマンツーマンのコンサルティングを希望するケースもあります。
あるいは、産業医や医療カウンセラーに代わるメンタルコンサルティング。
新しく入ってくる社員のAさんがどちらかと言うと心の病気に陥りやすい傾向があるならば、それを顔に表れた情報から察知し事前に対策を講じて防ぐことも可能です。
ほかには、人材アセスメント。適性の見極めや人材配置などは、すでにフランスで活用されている分野でもあります。
採用面接という場で応募してきた人が本質的にどういうタイプかを見抜くのはベテランの面接官でも難しいものですが、相貌心理学を知っていれば、それも容易にできます。
たとえば、図表1の四人が応募して来たとします。今回の採用で、「リーダータイプ」を求めているとしたら、A、B、C、Dの中からぴったりの人材を選ばなければなりません。
ちなみに、あなたが面接官だとすれば、四人のうち誰を選ぶでしょうか。直感でもいいですから、顔だけでリーダータイプを一人選んでみましょう。