1億人以上の顔分析データを元に、人の性格やパーソナリティーを分析する相貌心理学。その分析精度は99%で、フランスでは人材育成や適材配置のためにも活用されているのだそう。日本で唯一の相貌心理学教授、佐藤ブゾン貴子さんが、顔の3つのタイプごとの性格分析と対応法を教えてくれます。

※本稿は佐藤ブゾン貴子『人は顔を見れば99%わかる』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。

オフィスで働くアジアのビジネスウーマン
※写真はイメージです(写真=iStock.com/itakayuki)

顔の三つのゾーンとは?

相貌心理学では、顔のどこが大きく広がっているかを観察することによって、みなさんの原動力、モチベーション、つまりは何によって満足感を得られるかということがわかります。

それらの源泉を教えてくれるのが、「拡張(一番面積が大きい)しているゾーン」です。これは、成人してからは大きく変わることがありません。

顔は「思考」「感情」「活動」の三つのゾーンに分けることができます。

額の一番上から目の下までが、思考ゾーン。思考に関することを教えてくれます。次に、目の下から唇の上までが、感情ゾーン。コミュニケーション、愛情に関することを教えてくれます。

最後に、唇の上からあご先までが、活動ゾーン。行動や本能に関することについて教えてくれます。

顔を三つに分割したときに一番拡張しているゾーンの特徴が、その人のパーソナリティーとして最も強く出ることになります。

額の上部から目の下までが一番拡張していれば、その人は思考ゾーンの特徴を多く持っています。同じように、目の下から唇の上までが一番拡張していれば、その人は感情ゾーン、唇の上からあご先までが一番拡張していれば、その人は活動ゾーンということになります。

器官・部位に表出した特徴にプラスして、この拡張しているゾーンによるタイプ分析を用いると、よりその人の本質を把握することができます。

では早速、思考ゾーン、感情ゾーン、活動ゾーンのそれぞれの特徴について説明していきましょう。