学生時代からの夢を追い「建設業界」へ
建築業界で働くことは学生時代からの夢だった。当時は女性が少ない業界だけに「閉鎖的かもしれない」と案じる女性教師の忠告もあったが、大学では設計を学んで、ゼネコンを志望する。
鹿島建設に入社したのは1992年。オフィス、ホテル、ショッピングセンターなどの商業施設からなる「東京イースト21」が完成し、「鹿島」の総力を結集した開発事業が注目された年だった。
「就職活動のころはバブル景気がはじけた時ではあったけれど、社内には活気があって、女性も多く採用された時期でした」